ステーブルコインUSDC、カナダ初の規制対象に
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この認定により、USDCは400億ドルの規模を維持しながら取引所での上場を継続する。
暗号資産(仮想通貨)業界における規制強化の波が進む中、今回の動きはカナダ市場における仮想通貨のさらなる普及と信頼性向上に寄与する可能性がある。
カナダでの厳格な規制を突破したUSDC
サークルは、カナダで施行される仮想通貨規制に対応することを表明した。
これにより、同社が発行するUSDCは引き続きカナダの仮想通貨取引所に上場可能となり、「初の規制対象ステーブルコイン」という称号を獲得した。
同社のプレスリリースによれば、サークルはカナダ当局との協力を継続しており、規制されたステーブルコイン市場が国境を超えた取引や機関投資の決済システムにおける効率性向上に大きく寄与すると期待されている。
今回の発表は、カナダ市場で活動する仮想通貨企業に対して規制遵守の圧力が高まる中で行われた。
バイナンスの撤退と競合他社の対応
カナダ証券管理局(CSA)は2023年から「価値参照型暗号資産」(VRCA)と呼ばれるステーブルコインを対象に新たな規制を導入。
これに伴い、取引所にはステーブルコイン上場基準を満たすことが求められている。
この動きを受け、バイナンスはカナダ市場からの撤退を決断した一方、コインベースやCrypto.comはテザー(USDT)を含む一部トークンを取引プラットフォームから除外した。
規制に適合した唯一の発行企業としてのサークル
カナダ証券管理局の一員であるオンタリオ証券委員会(OSC)は、現時点でサークル・インターネット・ファイナンシャルをVRCA規制下での唯一の発行企業として公式ウェブサイトに記載している。
取引所が新基準に対応する期限は2024年12月31日に設定されており、規制対象の拡大が業界全体に影響を及ぼすことが予想される。
サークルのUSDCが規制基準を満たしたことで、カナダにおけるステーブルコイン市場の信頼性が向上すると同時に、取引の透明性が高まる可能性がある。
今後、他の発行企業や取引所がどのように規制対応を進めるかが注目される。