Revolut、ソラナ統合で仮想通貨対応を拡大|欧州中心に強化

イギリス発のフィンテック企業Revolutが、新たにソラナ(SOL)ネットワークを統合した。
これにより、同社アプリ内でソラナの保管・送受信が可能になり、対応仮想通貨の幅が広がった。高速かつ低コストなソラナの取引性能が、ユーザー体験の向上に寄与するとしている。
ソラナ統合でサービス強化、DeFi需要に対応
今回の対応により、Revolutの暗号資産サービスは一層多様化した。ビットコイン、イーサリアム、ERC-20トークンなど既存のラインナップに加えて、成長著しいソラナエコシステムへのアクセスが可能となった。
同社は、dAppsやDeFiにおけるソラナの活用が広がっていることを背景に、ユーザーの利便性向上を狙ったシームレスなウォレット統合を実施。
マルチシグネチャウォレットの導入やネットワーク別の送受信機能により、セキュリティと機能性の両立を図っている。
ユーザーに対しては、ネットワーク選択の正確さが取引成功の鍵であるとして、送金時にはソラナネットワークを正しく指定するよう注意喚起している。
欧州市場での事業拡大を見据えた布石
Revolutは今回のソラナ対応を、欧州における仮想通貨戦略の一環として位置づけている。フランス市場では10億ユーロを投資し、規制順守を前提としたサービス展開を加速。
2026年までに同国でのユーザー数を倍増させ、1000万人を目指す計画を明らかにしている。
現在は仮想通貨取引のほか、レンディング、株式投資なども提供しており、複合的な金融プラットフォームとしての機能を拡充中だ。
「Revolut Pay」でも仮想通貨機能を強化へ
さらに同社は、決済サービス「Revolut Pay」においても暗号資産との統合を強化する構えだ。
2025年には、ワンクリック決済や不正防止機能を搭載し、新しい仮想通貨によるスムーズかつ安全な取引体験の実現を目指す。
今回の動きは、Revolutが伝統的な金融サービスとデジタル資産の融合を進める中で、先進的な立ち位置を築こうとしていることを象徴するものだ。
仮想通貨領域での存在感を高めると同時に、欧州市場での競争力強化にもつながる展開となる。