米グレイスケール、ビットコインETFのオプション取引開始

米暗号資産(仮想通貨)運用大手のグレイスケール・インベストメンツは20日、同社のビットコイン(BTC)ETFにおけるオプション取引を同日から開始すると発表した。
この動きは、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)が初日のオプション取引で記録的な取引高を達成したことを受けたものだ。
BlackRockのETFオプション取引が好調なスタート
ブラックロックのIBITは取引初日に、35万4000件の契約と約19億ドル相当の想定元本を記録した。
特に注目すべきは、コール・オプションとプット・オプションの比率が4.4対1とコール・オプションに大きく偏っていたことだ。この強い買い需要を受け、ビットコイン価格は94041ドルの史上最高値を更新している。
拡大するビットコインETF市場
米国のビットコインETF市場は急速な成長を見せており、11月19日には8億1644万ドルの資金流入を記録した。これは前日比220%増という大幅な伸びとなる。
ARKと21シェアーズが運営するARKBが2億6734万ドルと最大の資金流入を記録し、フィデリティのFBTCとブラックロックのIBITがそれぞれ2億5615万ドル、2億1612万ドルで続いている。
機関投資家の関心が一段と高まる
機関投資家の間でもビットコインへの関心が高まっている。マイクロストラテジーは46億ドル相当のビットコインを取得し、さらに17億5000万ドルの転換社債を発行して追加購入を計画している。
メタプラネットも1130万ドルの債券発行を通じてビットコイン購入を予定している。
インフレ圧力や地政学的緊張の高まりを背景に、企業の財務担当者たちは準備資産としてビットコインの保有を検討する動きを強めている。グレイスケールのオプション取引開始は、機関投資家に新たな投資機会を提供することになる。
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