ソラナETF、米国で承認間近か|SECが発行体との協議を加速

米国証券取引委員会(SEC)は20日、暗号資産(仮想通貨)のソラナ(SOL)のスポット型上場投資信託(ETF)に向け、発行者と協議を進めていることがわかった。
Fox Newsのエレノア・テレット記者がX(旧Twitter)で報じ、関係筋2名がこれを確認したという。
発行者を代表する取引所は、今後数日内に19b4申請を提出する見込みとされる。19b4はETF承認プロセスの重要なステップであるが、SECの承認が確実に得られるとは限らない。
ソラナETFの申請状況とプロセス
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のETF承認を受けて、ソラナETFへの関心が急速に高まった。6月、投資運用会社のVanEckと21SharesがSolana ETFの申請を提出。その後、Canary Capitalも同様の申請を行った。
これら3社は、SECの承認を待ちながらすでにS-1フォームを提出済みであり、次の段階として、発行者を代表する取引所が19b4を提出する予定である。
19b4提出後、SECには240日以内に製品を承認または却下する期限が設定される。
さらに、Bitwise資産管理が「Bitwise Solana ETF」をデラウェア州に登録し、ソラナETF参入の意向を表明。現在はS-1および19b4の提出を目指している。
なお、Bitwiseは既にビットコインおよびイーサリアムのスポットETFを運用しており、過去にはリップル(XRP)のスポットETF申請も行った実績を持つ。
ソラナエコシステム|市場シェア拡大の現状
ソラナのエコシステムは、仮想通貨市場で着実に存在感を高めている。

分散型取引所(DEX)の取引量では、ソラナはイーサリアムのDEX取引量の266%を記録し、過去最高を更新。先週のDEX市場全体では36%、直近24時間では46%のシェアを占めている。
DEXの普及は主にミームコインの取引によるものだが、DeFiの採用もソラナ上で拡大中だ。総ロック価値(TVL)は、SOL価格の上昇により今年1月の14億ドルから84億ドルへ500%増加している。
ソラナの新たな展開|USDS統合とDeFiの成長
20日、Sky(旧MakerDAO)は、ソラナ上で新たなステーブルコインUSDSを発表。
これをソラナ最大のDeFiプロトコルであるRaydium、Jito、Drift、Kamino Financeに即時統合するとした。USDSは、ソラナ上でDeFi特化型ステーブルコインのトップを目指す。
また、イーサリアムとソラナをつなぐ主要ブリッジソリューションのWormholeは、今回の統合について「この画期的な連携により、イーサリアムとソラナ間でネイティブUSDSの転送が可能となり、チェーン間の流動性が統一される。DeFiのルネサンスは現実のものだ」と述べている。
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