アスター(ASTR)、新ロードマップ公開、Soneiumと連携強化

アスター(ASTR)ネットワークは19日、今後の活動方針とロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」を発表した。
単なるブロックチェーンプロトコルから「コレクティブ型エコシステム」への進化を目指し、技術移行やトークンの活用強化、分散型ガバナンスの導入を明らかにした。
アスターの進化|「コレクティブ型エコシステム」への第一歩
アスターは「Connecting you to Web3」をミッションに掲げ、進化を続けてきた。「Phase 1.5」では、以下の3つの柱を中心にエコシステムを拡大する。

- 相互運用性の強化:Chainlink CCIPを活用し、新ブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」との接続を確立。Superchainエコシステム全体への統合を進めることで、ASTRの利用拡大を図る。
- ASTRトークンのユーティリティ拡張:Soneiumをはじめとする主要アプリケーションでASTRを活用。DeFiやコンシューマーアプリでの決済手段、基軸通貨として機能させ、ステーキングアセットとしても採用。
- 分散型ガバナンスの導入:「Governance v1」を通じ、中央集権型からコミュニティ主導の分散型ガバナンスへ移行。ASTRホルダーが提案や投票で意思決定に参加できる仕組みを整備する。
仮想通貨ASTRの新たな役割|Soneiumとの連携強化
仮想通貨ASTRは、Astar L1だけでなく、Soneiumを含む広範なエコシステムで重要な役割を担う。以下は主な活用例。
- Astar L1での役割:ASTRはdAppステーキングやガバナンス投票、ガス代支払いなどに利用。ガス代の80%がバーンされ、持続可能なトークノミクスを実現。
- Soneiumでの役割:Soneium内で基軸通貨や決済手段として利用され、インフラ層でのステーキングにも活用可能。DeFiやコンシューマーアプリの基盤としてASTRの価値を拡大する。
Astar Evolutionのエコシステム拡大に向けた計画
2024年から2025年にかけて、アスターは以下のロードマップに基づきエコシステムを拡大する。
- 2024年下半期
- Soneiumとの連携を強化し、ASTRステーキングキャンペーンを実施。
- ガバナンスv1の導入に向けた試験運用を開始。
- 2025年上半期
- ERC-7802規格へのアップグレードを実施。
- Soneiumエコシステム内でASTRの利用促進キャンペーンを展開。
- 2025年以降
完全分散型ガバナンスを目指し、新規プロジェクトへの戦略的投資やエコシステム拡大を推進。
アスターはこれらの取り組みを通じて、Web3の普及と仮想通貨ASTRのユーティリティ向上を目指す。ホルダーは提案や投票を通じてエコシステム成長に貢献する機会が拡大する見通しだ。
Soneium(ソニューム)は、ソニーグループとStartaleの合弁会社であるSony Block Solutions Labsが開発した次世代のイーサリアムレイヤー2ブロックチェーン。誰でも参加可能なオープンなネットワークを提供し、Web3の基盤インフラとして機能する。
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