リップルとワームホールが提携、XRPレジャーの相互運用性向上

Web3企業リップル社は26日、クロスチェーンの相互運用プロトコル大手ワームホールと提携し、リップル XRP +3.48%レジャー(XRPL)のメインネットおよびXRPL EVMサイドチェーンと統合すると明らかにした。
この提携は、XRPレジャーエコシステムのクロスチェーン相互運用性を強化し、ブロックチェーンネットワーク間での円滑な資産移転とスマートコントラクトの対話を可能にすることを目的としている。
機関投資家の間で高まる、トークン化された資産やステーブルコインを安全かつ流動性を損なわずに分散型ネットワークで運用したいという需要に応えるものだ。
ワールホールの役割
ワームホールのインフラは、クロスチェーンメッセージング、資産ブリッジング、マルチチェーンでのトークン発行を促進する。
ワームホールは、すでにブラックロックやセキュリタイズ、アポロといった大手顧客をサポートしており、その信頼性は高い。
2020年以降、600億ドルを超えるクロスチェーン取引と10億件以上のメッセージを処理した実績を持つ。
今回のリップル社との提携により、XRPや発行済み資産、多目的トークンなどが35以上の対応ブロックチェーン間で自由に移動できるようになる。
リップルのデビッド・シュワルツCTOは、ネイティブ資産が他のエコシステムと連携する際に、その管理と実用性を維持することが極めて重要であると強調した。
XRPLエコシステムの拡大
XRPレジャーは、XRPやステーブルコインRLUSDを利用し、高速かつ低コストで国際送金や決済を可能にする分散型ブロックチェーンプラットフォームだ。
2025年中には、イーサリアム(ETH)と互換性のあるスマートコントラクト機能を提供するXRPL EVMサイドチェーンも導入される。
これをワームホールのツールと組み合わせることで、開発者はクロスチェーンの分散型金融(DeFi)アプリケーションや、機関投資家向けのソリューションを構築できるようになる。
ワームホールのロビンソン・バーキー氏は、「これにより、XRPレジャーがすべての主要なブロックチェーンと対話する可能性が広がり、発行されたトークンの管理を維持できる」と述べた。
また、シュワルツCTOも「ネイティブのXRPL資産は、元の発行構造を維持したままネットワーク間を移動できる立場にある」と語っている。