ソラナで株式トークン取引、Superstateが「Opening Bell」発表

大手資産運用企業Superstateは8日、証券取引委員会(SEC)に登録された公開株式のトークン化と取引を可能にする新プラットフォーム「Opening Bell(オープニングベル)」を発表した。
同プラットホームは、従来の中央集権的な証券取引所とは異なり、リアルタイム性の高い(24時間365日)取引が可能だ。また、従来の合成型やラップド資産と異なり、実際の株式が直接ブロックチェーン上で発行・取引される。
同プラットホームは当初、ソラナ SOL -0.87%ブロックチェーン上でサービスを開始し、将来的にはイーサリアム(ETH)への拡張も計画されている。
SOL Strategiesが初の上場会社に
Opening Bellの発表に伴い、カナダを拠点とする上場企業SOL Strategies(旧サイファーパンク・ホールディングス)が、自社の株式を同プラットホームに上場する予定だ。
Superstateは、SOL Strategiesと覚書(MoU)を締結し、移転代理人業務も担う。
同社は、ソラナエコシステムへの投資を中心に事業を展開しており、これまで複数回に渡りSOLの取得を実施。執筆時点までに391,782 SOLを保有および一部をステーキングしている。
同社は従来ナスダックへの上場も目指しており、Opening Bellが規制当局の承認を得れば、SOL Strategiesが最初の上場企業となる見込みだ。
DeFiと株式の融合も実現
Superstateの枠組みは、SECのガイドラインに適合しており、トークン化株式に対する規制上の懸念を解消する狙いがある。
合成型資産を用いず、現物株式を活用することで法的リスクを低減している。
さらに、Opening Bellはブロックチェーン上でのプログラマビリティと即時決済を可能にし、株式市場と分散型金融(DeFi)プロトコルの橋渡しを担う。
このアプローチは流動性を高め、中央集権型取引所への依存度を下げることが期待される。
ソラナのアナトリー・ヤコベンコ共同創業者が掲げる「分散型ナスダック」の構想にも沿った動きであり、ネットワーク上の取引活性化やSOLの価値向上への寄与も見込まれている。
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