仮想通貨ソラナ、投資商品から11億円以上の週間流入を記録

暗号資産(仮想通貨)のソラナ(SOL)は2日、過去1週間で同トークン関連の投資製品(ETPなど)から760万ドル(約11億円)以上の純流入を集めたことが分かった。
一方、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は、それぞれ3億1900万ドルと570万ドルの純流出(同期間)を記録した。
また、仮想通貨関連の投資商品においても、全体で3億500万ドルの純流出を記録している。
SOL価格は10%以上下落
SOLトークンの価格は、過去1週間で15%ほど下落しており、執筆時点で135ドル付近で取引されている。
またBTCとETHの価格も、同じ期間にそれぞれ7%ほどの下落を経験している。
価格が下落する中で資金流入を記録したことは、機関投資家やトレーダーがSOL上昇時に備えたポジションの確立を進めていると考えられている。
しかし、ソラナ関連の投資商品は、ビットコインやイーサリアムの投資商品に比べて種類が少なく、資金の出入りが安定しづらいという懸念もある。
ステーブルコイン流入が増加
ソラナブロックチェーンでは、ステーブルコインの流入も増加している。ステーブルコインとは、法定通貨など比較的価値が安定した資産と連動する仮想通貨だ。
ソラナの月間ステーブルコイン流入額は、7月の3億7100万ドルから8月の4億4900万ドル(+21%)へ増加した。
🚨 REPORT: @Solana saw a net inflow of nearly $450 million in stablecoins last month.
➡️ July Net Inflow: $371 million
➡️ August Net Inflow: $449 million pic.twitter.com/PkC4t68dzx— SolanaFloor (@SolanaFloor) September 2, 2024
これは、ソラナと他ブロックチェーンとをつなぐブリッジプロトコルの利用や分散型金融(DeFi)におけるステーブルコイン利回りの増加が要因と考えられている。
中でも、決済会社大手ペイパル発のPYUSDが成長を見せている。PYUSDは、2023年8月の誕生から1年で時価総額が10億ドルを突破した。
この成長は、2024年5月にソラナブロックチェーンに展開され、ソラナ上のDeFiで採用が進んだことが要因と考えられている。
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