ファントム、ソラナ上で新ステーキングトークン「PSOL」発表

大手暗号資産(仮想通貨)ウォレットPhantom(ファントム)は14日、新たにソラナ SOL -1.16%基盤のリキッドステーキングトークン「PSOL」を発表した。
PSOLのユーザーは、ソラナのステーキング報酬を獲得しながら、資産の活用(運用や利用)もできる点が特徴だ。
PSOLの報酬は、ソラナの新規発行分やネットワーク上で発生するMEV(最大抽出可能価値)、優先手数料から生じた報酬などが、PSOLの取引レートに反映されていくかたちだ。
PSOLの仕組み
ファントムによるPSOLは、ユーザーのソラナを直接預かることなく、ソラナの監査済みステークプールプログラム上で残高が管理される。
これにより、ファントム自体にカストディリスク(保管リスク)が発生しない設計となっている。
ユーザーはウォレット内からいつでもPSOLやソラナへ戻すことが可能で、仮にファントムがサービスを終了した場合でも、資産はステークプール経由で引き出すことができる。
また、MEVや優先手数料から得られる報酬は、定期的にまとめてステークプールへ反映され、その都度PSOLのレートが上昇する仕組みだ。
報酬の一部(8%)はプラットフォーム運営費用として差し引かれ、実質APY(年利)は最大で約9%となる。
PSOLの価格推移や報酬状況は、ファントムウォレット内に加え、ソラナエクスプローラーやSolanaFMなどの外部サービスでも確認できる。
リキッドステーキングの利便性と成長
従来のステーキングでは、ソラナを一定期間ロックしなければならず、資産の活用に制限があった。
PSOLの導入によって、ユーザーはステーキング報酬を受け取りながらも、分散型金融(DeFi)や非代替性トークン(NFT)管理など幅広い用途で資産を運用できるようになる。
また、ファントムウォレットでは、ネイティブステーキング済のソラナからPSOLや他のリキッドステーキングトークン(例:JitoSOL)へのスワップも簡単に行うことが可能だ。
リキッドステーキング市場の需要は高まりとともに、PSOLは使い勝手と安全性を重視した設計で、ソラナエコシステム内の主要な流動性ソリューションとして期待されている。
ファントムは、今後もクロスチェーンスワップやNFT管理といった機能を強化し、ソラナのゲートウェイ機能としての立場をさらに強める方針を示している。
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