メタプラネット、17.5億円の社債発行|ビットコイン追加購入へ

日本の投資会社メタプラネットは18日、ビットコイン(BTC)の追加購入に向け、同社の普通社債17億5000万円分の発行を発表した。
発行される社債は、利率0.36%、期間1年間(2024年11月18日〜2025年11月17日)で発行。社債権者であるEVO FUNDに全額割り当てられるという。
メタプラネットが17.5億円、利率0.36%、期間1年間の普通社債を発行。調達資金はビットコインの追加購入に充当予定。 pic.twitter.com/jNM1wDKZE5
— Metaplanet Inc. (@Metaplanet_JP) November 18, 2024
1000BTC以上を保有するメタプラネット
同社は、暗号資産(仮想通貨)を「戦略的財務準備資産」としてポートフォリオに組み込む計画の一環として、2024年4月から複数回に渡ってビットコインを購入してきている。
特に10月以降は、ビットコイン含む仮想通貨市場全体が好調だったこともあり、1000万ドル(約15億円)以上の追加投資を行ってきている。
同社のビットコイン保有量は、執筆時点で1018.17BTCとなっており、その評価額は140億円を超えている。
これらの動きは、25万BTC以上を保有する米ソフトウェア企業マイクロストラテジーを模倣しており、ビットコインによって企業価値の向上を目指していると考えられている。
株主価値の見える化&向上を促進
また、同社は株主に対し、ビットコイン投資戦略がいかに株主価値を高めているかを評価および提示するための動きも見せている。
10月末は、「BTCイールド」という主要経営指標(KPI)を導入した。このKPIは、ビットコイン保有総額と完全希薄化発行済株式数の比率が期間ごとにどのように変化したかを測定する指標だ。
11月初頭には、デジタル資産運用会社CoinSharesの提供するブロックチェーングローバル株式指数(BLOCK指数)への参加を発表。
BLOCK指数とは、ブロックチェーン関連企業のパフォーマンスを数値化したもの。マイクロストラテジーを含む世界45社が選定されている。
投資家はこの指数を通じ、ブロックチェーン企業に対して多様な形で投資することができる。
このような戦略が功を奏し、同社の株価は、2024年初めから約1100%(11倍)以上上昇している。