マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入へ|6.4兆円調達

ソフトウェア会社のマイクロストラテジーは30日、ビットコイン(BTC)の追加購入に向け、今後3年間で420億ドル(約6兆4000億円)の資金を調達する計画を発表した。
同社の資金調達戦略は「21/21計画」と呼ばれており、210億ドルは株式、210億ドルは債券で調達する予定だ。
同社は、2020年から執筆時点までに25万2220BTC(約2兆7000億円)を購入および保有する暗号資産(仮想通貨)投資企業となっている。直近では、9月中旬に7420BTCを購入している。
この発表は、ビットコインの価格が約5ヶ月ぶりに史上最高値となる1128万6785円/BTCを記録した後に行われた。
関連:ビットコイン(BTC)、円ベースで最高値を更新|約5ヶ月ぶり
より高い「BTCイールド」達成を目指す
今回の発表に際し、同社のフォン・レCEOは、以下のように述べた。
「ビットコイン財務会社として、当社は追加の資本を使って財務準備資産としてより多くのビットコインを購入し、より高いBTCイールドを達成できるようにする予定です。」
「BTCイールド」とは、同社が考案および導入した主要経営指標(KPI)だ。
ビットコイン保有総額と完全希薄化発行済株式数の比率が、期間ごとにどのように変化したかを測定する指標となっている。
そのため、株式資本を活用したビットコイン取得戦略が、どれほど株主価値に還元されているかを投資家に示すことができる。
同社は、「BTCイールド」の数値向上を考えており、目標範囲を従来の4%~8%から6%~10%に引き上げた。直近の2024年第3四半期のBTCイールドは、17.8%となっている。
また、同社の株価は、過去24時間で-4%以上の下落を経験しているが、2024年初めからは約250%上昇している。
ちなみに、日本の投資会社メタプラネットも25日、自社のビットコイン投資戦略の成果を評価および提示することを目的に「BTCイールド」を導入した。
メタプラネットは、執筆時点で1018.17BTCを保有する企業だ。2024年第3四半期のBTCイールドの数値は+41.7%となっている。
関連:メタプラネット、ビットコイン戦略を評価「BTCイールド」導入