メタプラネット、BTC保有2800万ドル増 | アジアで存在感強化
広告開示
私たちは、読者の皆様に対し、完全な透明性を提供することを重要視しています。当サイトの一部のコンテンツにはアフィリエイトリンクが含まれており、これらのリンクを通じて発生した取引に基づき、当社が手数料を受け取る場合がございます。Metaplanetは、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の評価益が2,800万ドルに達したと発表した。
同社は今年中盤よりアメリカのMicroStrategy社の戦略に倣い、BTCの積極的な買い増しを行ってきたが、今回の評価増によって保有量は1,000 BTCを超え、アジア屈指のビットコイン保有企業となった。一方で、業績報告を受けて株価はやや下落している。
Metaplanetのビットコイン評価益、アジア有数の保有企業へ
Metaplanetは今年5月、ビットコインを財務資産として採用する戦略を決定。これは、円安と長期的な低金利政策、そして政府債務の圧力に対抗するヘッジ策として打ち出されたもので、以降、BTCの段階的な追加購入を通じて、10月末には保有量が1,018.17 BTCに到達し、累計投資額は約6,400万ドルに上る。
特に10月には市場の楽観ムードを活用し、約1,000万ドルを追加投資。ビットコインの総保有量は急増し、Metaplanetはアジアのトップビットコイン保有企業の一つとなった。
収益向上と同時にオプション取引でプレミアム収入を獲得
Metaplanetはビットコインの長期保有だけでなく、オプション取引も活用してプレミアム収入を得ている。ビットコインの評価益に加え、収益を多角的に拡大する手法を採用し、ビットコインの価格上昇による資産増加とプレミアム収入の両方で利益を積み上げている。
しかし、収益増加にもかかわらず、ホテル事業などの運営コストが上昇したことから、2024年の第3四半期までに210万ドルの営業損失を計上。
前年同期比で46.3%増収となったものの、合計営業損失は1億8,300万円(約123万ドル)に達した。
投資家への新指標「BTC Yield」を採用
Metaplanetは、MicroStrategy社の報告手法に着目し、新たに「BTC Yield」という指標を導入した。BTC Yieldは、1株当たりのビットコイン保有量の変化を示す指標であり、株主が企業の財務戦略と株主価値の一致を評価するために設けられた。
最近の四半期におけるBTC Yieldは155.8%を記録し、株主に対してビットコインの保有状況を明示している。
同社の株価は、BTCの増加にもかかわらず5%の下落を見せ、アジア市場では1,766円(約11.41ドル)で取引を終えた。これは、混在する業績報告と仮想通貨市場のボラティリティが投資家の慎重さを呼び起こした結果といえる。
MetaplanetのCEOサイモン・ゲロビッチは「ビットコイン第一、ビットコインのみ」の方針を強調し、今後も機会を見てビットコインの追加購入を進めていくと述べた。
「当社は、適切と判断される資本市場活動と営業収益を通じて、ビットコイン保有量を増やし続けるつもりです。」