コインベースがBTC担保の住宅ローン提供|米ベターと協力

暗号資産(仮想通貨)取引所大手コインベースと米住宅ローン会社のベターは5月26日、米国初となるトークン担保型の住宅ローン商品を発表した。
仮想通貨を売却せずに頭金を調達
この商品は、米連邦住宅抵当公庫(ファニーメイ)のガイドラインに準拠している。
借り手はビットコイン(BTC)やUSDCを担保として差し出すことで、住宅購入時の頭金を調達できる。
同時に、ファニーメイが裏付ける標準的な住宅ローンも利用可能だ。
ローンの仕組みは2段構えとなっている。1つ目はファニーメイの基準を満たす通常の住宅ローンで、2つ目は仮想通貨を担保にした頭金用のローンだ。
借り手は現金を用意する代わりに、承認された仮想通貨を担保として提供し、必要な資金を確保する。
担保にされたビットコインなどはコインベースの口座で安全に保管される。ローン返済期間中に取引や引き出しはできないが、借り手は経済的な所有権を維持する。
ローンを完済すれば資産はそのまま返還される仕組みであり、従来の金融システムとデジタル資産を融合させた画期的なサービスと言える。
価格変動リスクへの対策
この新しい住宅ローンは、仮想通貨の価格変動に対する保護措置を備えている。市場価値が下落した場合でも、借り手が月々の支払いを続けている限り、ローンの条件は変わらない。
ボラティリティのみを理由としたマージンコールや自動清算は発生しない設計で、借り手は安心してローンを利用できる。
多くの人が多額の仮想通貨を保有する一方で、頭金用の現金が不足している現状がある。例えば、50万ドルの物件を購入する際、多額のビットコインを担保にして頭金を調達できる。
売却を避けることで、借り手は税金の発生を防ぎつつ、将来的な資産価値の上昇益を享受できる可能性がある。
今回の取り組みは、2025年6月に米連邦住宅金融局(FHFA)が出した指示に基づいている。
ファニーメイは、適切な保護措置を条件に、デジタル資産を信用リスク評価に組み込む方針を示していた。
コインベースによると、この仮想通貨担保ローン商品は2026年夏に全米で展開される予定で、仮想通貨保有者にとって新たな住宅購入の選択肢となる。