ハイパーリキッド、トレーダー140名が1000万ドル超の利益達成

DEXのハイパーリキッドにおいて、6月までに170名のトレーダーが1000万ドルを超える利益を達成した。
ハイパーリキッドは、暗号資産(仮想通貨)のデリバティブ取引に特化したDEXだ。
最近では、中央集権型および分散型プラットフォーム全体で、未決済建玉と取引高で5位にランクインしている。
同プラットフォームのネイティブトークンであるHYPEも注目を集めており、その成長性への信頼を反映している。
2025年5月には、7230万ドルの総利益を報告した。これはイーサリアム(ETH)やトロン(TRX)といった主要ブロックチェーンを上回る数値である。
巨額利益の裏にあるトレーダー格差
今回明らかになったトレーダーの収益データは、同取引所の最近の取引高急増と一致する。5月の取引高は前月比で50%増加した。
一方で、利益を上げたトレーダーは全体の14%に過ぎない。86%のトレーダーは損失を抱えており、大多数の1日あたりの平均損失額は5600ドルを超える。
1000万ドル以上の利益を上げたトレーダーの多くは、リターン率が200%未満だった。
これは、彼らの多くが比較的多額の初期資金を元手に取引していたことを示している。プラットフォームのリスク・リターンの高さが浮き彫りになった形だ。
DEXへの需要増が追い風か
ハイパーリキッドの成長には、規制当局による中央集権型取引所への監視強化が影響している可能性がある。
透明性と低遅延の取引を求めるトレーダーが、分散型プラットフォームへと移行している。
機関投資家や経験豊富な個人投資家が、同プラットフォームの高い流動性とボラティリティを活用しているとみられる。
パーペチュアル先物市場ではレバレッジ取引が可能であり、わずかな価格変動でも大きな利益を生む機会がある。
ハイパーリキッドは2025年3月に不正流出の被害を受けたが、5月の高収益はその後の信頼回復と取引量の回復を示している。
このようなプラットフォームの台頭は、DeFi市場全体の成長を象徴している。
今後、ビットコイン(BTC)などの主要資産の取引においても、分散型プラットフォームの利用が一層進む可能性がある。
自分に合った取引所を見つけるためには、様々な仮想通貨取引所おすすめ情報を参考にすることも重要だ。