米上場企業DFDV、自社株をソラナでトークン化|Krakenと提携

米上場企業DeFi Development Corp.は23日、暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンとの提携を通じて、トークン化された同社株DFDVxをソラナ SOL -4.70%ブロックチェーン上で発行することを明かした。
今回のトークン化には、Backedが開発およびクラーケンが提供するxStocksプラットフォームを利用する。
xStocksプラットフォームは、すでにアップルやエヌビディアといった大手企業の株式トークンも米国外のユーザーに提供している。
米仮想通貨関連企業初となる試み
今回の発表により、DeFi Developmentは米国の暗号資産(仮想通貨)関連上場企業として初めて、自社の株式をブロックチェーン上で表現する企業となる。
ソラナのエコシステムでは、プログラム可能な金融ツールへの関心が高まるにつれ、株式のような現実世界資産(RWA)をブロックチェーン上で扱う需要が高まっている。
DFDVxは、開発者や機関投資家、プロトコルが新しい金融商品を構築するための基盤となることが期待される。
DeFi DevelopmentのCEOは、DFDVxを「DeFiのレゴブロック」と表現し、開発者がこのトークン化された株式を活用して革新的なアプリケーションを構築することを奨励している。
これにより、世界中の参加者が同社の株式を含む米国の公開株式へアクセスしやすくなる。
クラーケン元幹部が主導するDFDV
DeFi Developmentは、以前はJanoverという社名で知られていた。しかし2025年4月、クラーケンの元幹部らが経営に参画して社名を変更し、ソラナを基盤とした財務戦略に事業の焦点を移すという、大胆な方針転換を行った。
このような動きは同社に限ったものではない。ナスダック上場のUpexi社は1億ドルの調達資金の9割以上をソラナの購入に充当した。
また、カナダを拠点とするソルストラテジーズ社も、事業損失を抱えながらソラナを積極的に蓄積している。