XRPLに新たな米ドルステーブルコイン「USDB」が登場

ブラジルの金融機関Braza Group(ブラザ・グループ)は22日、XRP Ledger(XRPL)上で米ドルにペッグされたステーブルコイン「USDB」の提供を開始した。
同社はすでに、XRPL上でブラジルレアルにペッグされたステーブルコイン「BBRL」を提供しており、USDBの導入はこれを補完するものとなる。
USDBの主なユースケースとしては、迅速な取引ファイナリティと低コストを特徴とするXRPLを活用しながら、送金効率の向上と企業間(B2B)決済を重視している。
米国とブラジルの債権で裏付け
USDB最大の特徴は、米国財務省証券とブラジル国債の組み合わせによって、その価値が1対1で完全に裏付けられている点だ。
ブラザ・グループによると、準備金の監査は定期的に実施され、資産の裏付けとコンプライアンスが検証されるという。
このステーブルコインは、ブラザ・グループのアプリケーション「Braza On」を通じて個人利用者に提供されるほか、法人向けには機関投資家向けプラットフォームからもアクセス可能となる。
ブラザ・グループは、数秒で取引が完了する高速性と、極めて低い取引手数料で知られているXRPLの特性を活かし、特にラテンアメリカ地域における国際送金や商業取引の障壁を解消することを目指す。
規制環境への対応とXRPLエコシステムの拡大
USDBのローンチは、米国内で提案されているステーブルコインの監督基準を標準化することを目指す「GENIUS法案」など、規制環境の進展とも軌を一にするものだ。
また、今回の動きは、リップル XRP -0.17%およびXRPLエコシステムの拡大にも寄与する。
XRPLでは最近、ユーロにペッグされた「EURØP」や、シンガポールドルにペッグされた「XSGD」といった新たなステーブルコインが登場しており、USDBもこれに続く形だ。
USDB登場により、同地域内での多通貨取引が可能となり、利便性が向上する。
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