メタマスク、仮想通貨のタップ決済可能な「メタルカード」発表

大手暗号資産(仮想通貨)ウォレットMetaMaskは28日、CompoSecure、Baanxと共同で、仮想通貨のタップ決済が可能な「MetaMask Metal Card」を発表した。
ウォレットから直接決済
この新しいカードは、ユーザーが自身のセルフカストディMetaMaskウォレットから直接、タップ決済を行うことを可能にする画期的なソリューションだ。
ユーザーは、事前の資金チャージや仮想通貨の法定通貨への変換、中央集権型取引所の利用は不要となる。取引の承認はスマートコントラクトを通じて行われ、5秒未満で完了する。
ただし、Linea(レイヤー2)ネットワーク上であらかじめ仮想通貨で保有している必要がある。
Web3と現実世界の架け橋
MetaMask Metal Cardは、デジタル資産利用における「ラストマイル」問題を解決し、Web2とWeb3のエコシステム間のギャップを埋めることで、仮想通貨の主流利用を後押しすることを目指す。
この革新的な決済ソリューションの開発には、メタル製決済カードのCompoSecure、フィンテック企業のBaanx、そして仮想通貨ウォレットのMetaMaskという各社の専門知識を結集したパートナーシップが不可欠であった。
スマートコントラクトによる取引承認技術と、Mastercardのグローバルな決済ネットワークとの統合が、仲介者なしでのシームレスかつ即時の取引を実現する。
日常的な取引において、より簡単で効率的な仮想通貨の使用方法を求める市場の需要の高まりも、このカード開発の背景にある。
CompoSecureのセキュリティ技術とメタルカード製造における専門知識は、美しく耐久性があり、安全な取引へのユーザーの信頼を高めるカードデザインに貢献している。
今後の展開と期待
このカードは、2025年3月に開催されたETHDenverで事前公開された。
全世界での提供開始は2025年第2四半期に予定されており、仮想通貨の普及拡大に貢献する可能性がある。
今回のMetaMask Metal Cardは、通貨変換や第三者サービスを介さず、従来のデビットカードのように仮想通貨を使えるようにすることで、仮想通貨取引の簡素化と迅速化を目指している。
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