テザーがハッキング被害のDrift救済、200億円支援へ

分散型取引所のDrift Protocolは16日、テザーなどの支援者と提携し、ハッキング被害からのユーザー救済策を明らかにした。
大規模ハッキングからの復興計画
同プラットフォームでは1日、大規模なエクスプロイトが発生した。この攻撃により、ソラナ(SOL)やUSDCなどの暗号資産(仮想通貨)で約2億9500万ドルのユーザー資産が流出している。
事態の収拾に向けて、テザーは最大1億2750万ドルの資金提供を計画している。さらに、他のパートナー企業からも2000万ドルが提供される予定だ。
支援パッケージには、1億ドルの収益連動型クレジットラインやエコシステム助成金が含まれている。取引所の収益の大部分と寄付金は、未払いのユーザー損失を補填するための専用リカバリープール設立に充てられる。
被害を受けたユーザーには、専用のリカバリートークンが配布される見込みだ。
セキュリティ強化と今後の展望
今回の攻撃は、6ヶ月に及ぶ巧妙なソーシャルエンジニアリングキャンペーンによるものだった。攻撃者はカンファレンスやチャットツールを通じて関係者の信頼を築き、悪意のあるアプリを通じてデバイスを侵害した。
ブロックチェーン分析会社によると、この事件は北朝鮮に関連するハッカー集団の関与が疑われている。
Drift Protocolは現在、法執行機関と協力して流出資産の回収に努めている。再稼働に向けては、マルチシグのアップグレードや外部監査の実施など、セキュリティ対策を大幅に強化した。
また、プラットフォームの決済通貨をUSDTに移行し、流動性を確保するためのマーケットメーカー向けローンも用意している。
事件発生後、プラットフォームに預けられた資産総額は5億5000万ドルから2億3000万ドルに減少した。今回の強力な支援体制を背景に、市場での地位回復を目指していく。
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