ブラックロックのビットコインETF|過去最大の資金流出を記録

ブラックロックの現物ビットコイン BTC +0.57%上場投資信託(ETF)は2日、過去最大の日次純流出額である3億3,260万ドルを記録した。
わずか1週間前の12月24日に記録された1億8,870万ドルの過去最高記録を上回り、ローンチ以来最大規模となった。
機関投資家によるポートフォリオのリバランスが要因か
これまでの最大純流出額はクリスマスイブに記録された1億8,870万ドルだったが、今回の流出はこれを大きく上回る結果となった。
Kronos ResearchのグローバルBD責任者であるニール・ウェン氏は、「機関投資家は資産配分目標に応じてポートフォリオを再調整することがある。この流出は、ビットコインの価格変動や市場全体の状況に対する反応と考えられる」と述べた。
ビットコイン価格の影響とETF全体の動き
ブラックロックのETFはここ数週間、12月上旬から中旬に見られた大規模な純流入とは対照的に、低調な推移を見せている。
12月にはビットコインが史上最高値の10万8135ドルに到達したが、その後の価格動向が影響している可能性がある。
現在も同ETFは最大の現物ビットコインETFであり、これまでに累計369億ドルの純流入を記録している。純資産額は535億ドルに達しており、市場内での存在感を保ち続けている。
一方、同日には他のビットコインETFで穏やかな純流入が観測された。BitwiseのETFでは4,830万ドル、FidelityのETFでは3,620万ドルの純流入があった。
米国暗号資産ETF全体の状況
4日の全米の現物ビットコインETFの純流出合計額は2億4,230万ドルとなり、総取引量は32億4,000万ドルに達した。
ビットコインの価格は過去24時間で1.3%上昇し、96,690ドルで取引された。
また、米国の現物イーサリアム(ETH)ETFでも大幅な純流出が確認された。BitwiseのETHWでは5,610万ドル、GrayscaleのETHEでは2,140万ドルの流出が報告されている。
これにより、イーサリアム関連ファンドの累計純流入額は25億8,000万ドルに達した。
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