AIXとソラナ財団が連携|IPO企業向けデュアル上場制度を検討

証券取引所のアスタナ国際取引所(AIX)、暗号資産(仮想通貨)取引所のIntebix、非営利組織のソラナ財団、分散型取引所(DEX)アグリゲーターのJupiterの4者は29日、新規株式公開(IPO)を目指す企業向けのデュアル上場制度開発に関する覚書を締結したと発表した。
この協力体制により、IPO企業は規制された従来型取引所のAIXと、ブロックチェーン基盤のプラットフォームであるIntebixの両方に同時上場できる仕組みの構築を検討する。
従来型金融とDeFiの融合を目指す
今回の覚書では、従来の資本市場と分散型金融(DeFi)エコシステムの橋渡し役となるデュアル上場制度の開発が盛り込まれている。
Intebixでの上場は証券のトークン化を通じて行われ、ソラナ財団のブロックチェーン技術とJupiterの専門知識が活用される予定だ。
AIXのアセル・ムカジャノワCEOは「この合意は、従来の資本市場と次世代のブロックチェーン基盤プラットフォームの融合に向けた重要な一歩だ」と述べた。
AIXは中央アジアの金融イノベーションの拠点として位置づけられている。
技術的優位性と規制遵守の両立
ソラナのブロックチェーンは高速で低コストな取引処理能力を持ち、Jupiterはクロスプラットフォーム統合の技術的専門知識を提供する。
この技術的な相乗作用により、トークン化された上場の拡張性と効率性を確保できると期待されている。
4者は透明性、セキュリティ、資本市場へのアクセス拡大を優先事項としながら、規制面、技術面、商業面での実現可能性を評価していく方針だ。
成功すれば、特に新興市場の企業にとって新たな資金調達の道筋が開かれる可能性がある。
今後は実現可能性調査とステークホルダーとの協議を進め、実用化に向けた取り組みを推進する予定だ。
このような動きは、新しい形の資金調達手段として注目されており、将来的に多くの新しい仮想通貨プロジェクトにも影響を与える可能性がある。