LINE NEXTのUnifi、JPYC流通量1位|約1カ月で最大規模に

LINE NEXTは15日、同社のウォレットサービスで日本円ステーブルコインJPYCの流通量が最大になったと発表した。
LINEアプリとの連携で急速に普及
LINEヤフーのWeb3部門であるLINE NEXT(ラインネクスト)が展開する「Unifi(ユニファイ)」は、ステーブルコインを管理できるウォレットだ。
同サービスは5月下旬に日本円連動ステーブルコイン「JPYC」の取り扱いを開始した。
サポート開始からわずか1カ月足らずで、UnifiはJPYCの流通量が最も多いプラットフォームへと成長した。
この急速な普及の背景には、LINEアプリから直接ウォレット機能にアクセスできる手軽さがある。
ユーザーは専用アプリを別途インストールすることなく、日常的な送金や決済に仮想通貨を利用できる。
Kaia(カイア)ブロックチェーン上でJPYCが発行されたことも、流動性の向上に大きく貢献した。将来的にはビットコインなどの主要な仮想通貨への対応も期待されている。
LINEの巨大な顧客基盤と組み合わさることで、個人ユーザーだけでなくサービス提携企業の利用も進んでいる。
Unifiは以前から、ステーブルコインの預け入れや送金機能を備えた総合的なフィンテックプラットフォームとして展開されてきた。
すでに仮想通貨を利用する準備が整っていたユーザー層が存在したことも、普及を後押しした要因だ。
また、スマートコントラクトを活用するイーサリアムとの連携も視野に入れられている。
法的準拠とキャンペーンが後押し
JPYCは、資金移動業者として登録されたJPYC株式会社が発行する日本円ステーブルコインだ。
2025年10月に日本初の資金移動業型円ステーブルコインとして正式にローンチされた。法的に準拠した電子決済手段としての位置づけが、消費者や企業の信頼を高めている。
JPYCの取り扱い開始に合わせて、ウォレット開設やJPYC保有を条件とした報酬キャンペーンも実施された。
SNSなどを通じてインセンティブが提供されたことも、Unifi上でのJPYC残高の増加を加速させた。
両社の協力関係は2026年2月に公開され、消費者向けエコシステムへの統合が戦略的に進められてきた。
JPYCは現在、複数のブロックチェーン上で展開されており、デジタル決済の重要な基盤として存在感を高めている。
法定通貨の裏付けを持ち、発行や手数料が無料である点も大きな特徴だ。LINEのエコシステムを超えて、今後も幅広い金融サービスでの活用が期待されている。