Xマネーが4月にパブリックベータ公開、DOGE統合は見送り

ソーシャルメディアプラットフォームXの金融サービス部門「X Money」は10日、4月にパブリックアクセスベータを開始すると明らかにした。
X Moneyは2026年初頭から社内クローズドベータとして運用されてきた。その後、限定的な外部テストを経て、今回の一般公開ベータへと段階的に移行する。
イーロン・マスク氏も、自身のXアカウントで正式に確認した。
スーパーアプリ化を目指す
サービスの主な機能は、個人間(P2P)送金、直接入金、残高の保管、そして年率最大6%の利回り獲得だ。
さらに、Visa Directを通じたデビットカードのキャッシュバックや、物理・バーチャルカードの発行にも対応する。
預金の安全性については、FDIC(米連邦預金保険公社)の保険対象であるクロス・リバー・バンクが最大25万ドルまで保護する仕組みを採用している。
また、X Paymentsは米国40州以上で送金ライセンスを取得しており、外部アプリを使わずにリアルタイム送金が可能だ。
規制面での整備が整ったことで、内部テストから外部ベータへの移行が実現した。
イーロン・マスク氏は2026年2月のxAI全社会議でも技術的な準備が整っていると述べており、Xを「何でもできるアプリ」にするという構想の中核にX Moneyを位置づけている。
ベータテスターには俳優のウィリアム・シャトナー氏も含まれており、同氏はチャリティのためにアクセス権をオークションにかけた。
公開されたスクリーンショットからは、法定通貨サービスを中心としたフィンテック風のインターフェースが確認されている。
ドージコイン統合の行方
一方マスク氏は、ドージコイン(DOGE)を「最も好きな暗号資産(仮想通貨)」と公言している。
しかし、今回の初期リリースへの仮想通貨統合は発表されておらず、当面は法定通貨によるP2P送金、利回り、キャッシュバックに機能を絞る方針だ。
将来的なドージコインなどの統合については憶測が飛び交っているものの、現時点では具体的な計画は示されていない。
マスク氏は、X Moneyを「ゲームチェンジャー」と表現しているが、4月の正確な公開日やユーザー選定基準、手数料体系、グローバル展開の詳細はベータ終了後に明らかになる見通しだ。
競合するVenmoやキャッシュ・アップとの差別化を図りながら、Xはまず米国内での普及を目指す。