トランプ氏、非公開イベントで大統領印章|連邦法違反の疑い

ドナルド・トランプ大統領は24日、バージニア州の自身が所有するゴルフクラブで、TRUMPミームコインの投資家を招いた非公開ディナーを開催した。
この席で、大統領印章があしらわれた演台を使用して挨拶したことが確認されており、連邦法に抵触する可能性があると指摘されている。
3億9400万ドルを集めたミームコイン投資家ディナー
このブラックタイのイベントには220名のゲストが参加した。総額3億9400万ドルの投資プールが形成された。注目すべきは、トロン(TRON)創設者のジャスティン・サン氏が4000万ドル以上を投資した点だ。トランプ氏は大統領専用ヘリコプター「マリーンワン」で会場に到着し、大統領印章が掲げられた演台から投資家たちに向けて挨拶を行った。
トランプ大統領の公式ミームコイン「Official Trump(TRUMP)」は2025年初頭にローンチされ、最高値74.34ドルを記録したが、22日には14.44ドルまで下落し、価格変動が激しい状況となっている。
トランプ大統領の息子であるエリック氏とドナルド・ジュニア氏が主導する暗号資産(仮想通貨))事業は、同家の主要な収入源として位置づけられている。
連邦法違反の疑いと法的議論
批判者たちは、この大統領印章の使用が連邦法(合衆国法典第18編第713条)に違反すると主張している。同法は私的利益のために政府の後援や承認を暗示する形で印章を表示することを禁じており、違反した場合は罰金または最大6か月の禁錮刑が科される可能性がある。
トランプ陣営はこのイベントが私的なものだったと主張する一方、大統領印章付きの演台と「マリーンワン」での到着により、公職と個人ビジネスの境界線があいまいになったとの懸念が表明された。
倫理専門家らは、このイベントが大統領シンボルの営利目的使用を常態化させ、制度的信頼性を損なうリスクがあると警告している。
過去にオバマ元大統領やバイデン大統領は私的事業で公式シンボルの使用を避けたため、今回の件は前例から逸脱している可能性があり、デジタル資産の発展に伴い、アルトコイン市場での投資機会も拡大している。