TRUMPコイン価格5%上昇|WLFIと連携、「大量購入」計画

トランプ米国大統領の次男エリック・トランプ氏は6日、ミーム銘柄のトランプコイン(TRUMP)がワールド・リバティ・フィナンシャル(WLFI)と提携したと発表した。
この提携により、ミーム銘柄のウォレット開発プロジェクトは中止となるが、同社はTRUMPへの支援を継続する。長期的な財務資産として同トークンを大量に取得する計画だ。
ウォレット計画の中止と戦略転換
ドナルド・トランプ氏とその家族が立ち上げたTRUMPミームコインは、戦略の焦点を変更した。
トランプ家が支援する分散型金融(DeFi)プロジェクト、ワールド・リバティ・フィナンシャルとの提携を強化する。
当初、TRUMPチームはクロスチェーンマーケットプレイスのマジックエデンと協力し、独自の暗号資産(仮想通貨)ウォレット兼取引アプリ開発を進めていた。
このプロジェクトは、主要な仮想通貨との統合や、総額100万ドル(約1億4400万円)相当のTRUMPが当たる懸賞企画を公表し、注目を集めていた。
しかし、このウォレット計画は、関連性を巡る一般の混乱や規制上の懸念に直面した。
ブルームバーグの報道によると、WLFIがウォレット開発者に対し、停止通告書を送付したことが明らかになり、最終的にプロジェクトは断念された。
WLFIによる支援と市場の反応
エリック・トランプ氏がソーシャルメディアを通じて発表した新方針は、WLFIがTRUMPトークンを「相当な規模」で購入し、その長期的な財務準備金を強化するというものだ。
この決定は、複数のプロジェクトを乱立させるのではなく、単一の戦略に資源を集中させることでTRUMPの成長を支援する狙いがある。
競合を避け、流動性と市場での存在感を高めることを優先した形だ。
この発表は市場に好意的に受け止められた。TRUMPトークンの価格は5%上昇し、約10ドルに達しており、WLFIによる投資への期待感が反映されている。
DeFiプロジェクトであるWLFIは、今回の買収を通じて投資家の信頼を高めることを目指す。そして、TRUMPを自社の財務戦略における中心的な資産として位置づける方針だ。
このような動きは、他の分散型金融(DeFi)プロジェクトにも影響を与える可能性がある。