ソラナ創設者、AIによる暗号解読リスクを警告|防御策とは?

ソラナ(SOL)
暗号資産アナリスト
監修
最終更新日: 

ソラナ(SOL)のアナトリー・ヤコベンコ共同創設者は2日、AI(人工知能)がブロックチェーンのセキュリティに対する最大の脅威になっていると警告した。

AIによる暗号解読のリスク

ヤコベンコ氏はX(旧Twitter)への投稿で、ポスト量子暗号(PQC)の署名スキームがAIによって解読される可能性を指摘した。PQCは、将来の量子コンピュータによる攻撃に耐えるよう設計された新しい暗号技術だ。

しかし、暗号資産(仮想通貨)業界は、これらの技術に潜む数学的な脆弱性をまだ完全に理解していないという。

AIの急速な進化により、PQCの未知の欠陥が予想よりも早く発見され、悪用される恐れがある。ヤコベンコ氏は、現実世界での実装において、どのようなバグが存在するのか不明な点が多いと強調した。

何を検証すべきかが明確でないため、セキュリティ対策の取り組みが制限されているのが現状だ。

グーグルなどの企業による量子技術の進歩も、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を含む仮想通貨全体に課題を突きつけている。

ソラナの開発チームであるアンザは、この問題にいち早く対応するため、量子耐性への移行に向けた研究を積極的に進めている。

提案される防御策と今後の課題

ヤコベンコ氏は、この脅威に対抗するための具体的な防御策も提案した。

複数のPQCスキームを組み合わせたマルチシグウォレットの導入が一例だ。複数の鍵を必要とする仕組みは、セキュリティを大幅に向上させる。

また、ソラナのトランザクション処理システムに組み込まれたプログラム派生アドレス(PDA)を通じたネイティブサポートも有効な手段として挙げられた。

ソラナはすでに、量子攻撃に備えた暗号アルゴリズムの統合など、積極的な対策を講じている。データを先に盗み出し、後から解読する攻撃手法への警戒も強まっている。

今回の発言は、既存のウォレットやスマートコントラクトに影響を与えずに、新しいセキュリティ基準へ移行する難しさを浮き彫りにした。

業界内では、安全なクロスチェーン移行の実現に向けた議論が活発化している。

特にアルトコインシーズンが到来すれば、多くのプロジェクトが標的になる可能性がある。AIと量子技術の発展が交差する中、仮想通貨の安全性をどう守るかが今後の大きな焦点となる。

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