ソラナ、DeFiとミームコインで過去最高月間収益92億円を達成

ブロックチェーン調査企業Syndica社は、ソラナ(SOL)の分散型アプリケーション(DApp)エコシステムの11月の月間収益が、過去最高となる3億6500万ドル(約576億円)となったことを明らかにした。
DAppエコシステムが示す驚異的な成長
調査プラットフォームのSyndicaの報告によると、ソラナのDApp収益は1月の600万ドル(約9億4600万円)から11月には9200万ドル(約145億円)へと15倍に急増した。
この成長を牽引したのは、DeFi(分散型金融)プロトコルとミームコイン関連のアプリケーションだ。
DeFiは全体収益の83.7%を占め、ウォレットが9.6%、インフラストラクチャーやNFT、ゲームアプリケーションが残りの6.5%を構成している。
ミームコインDAppの急成長と課題
ミームコインDAppの2024年の総収益は5億900万ドル(約803億円)に達し、特に11月は1億8300万ドル(約289億円)を記録。1月の60万ドル(約9460万円)から300倍の伸びを見せた。
注目すべきは、ミームコインローンチパッドのPump.funが月間収益1億600万ドル(約167億円)を達成し、ソラナDAppとして初めて1億ドルの大台を突破したことだ。
しかし、11月末にライブストリーミング機能での不適切なコンテンツ共有問題により、同機能を無期限停止する事態となった。
DeFiプロトコルの成長と新たな展開
分散型取引所(DEX)のRaydiumは11月に3200万ドル(約50億円)の収益を上げ、現物DEX収益の86%を占めた。また、DeFiプラットフォームのJupiterは先物取引機能により1700万ドル(約27億円)の収益を達成している。
インフラストラクチャープロバイダーのHelioも成長を続け、11月の収益は年初から7倍となる31万6000ドル(約4980万円)に達した。
さらに、Telegramボットを通じた取引も活況を呈し、年間で30億ドル(約4732億円)の収益を生み出している。
今後の展望と投資機会
ソラナエコシステムの成長は、分散型物理インフラ(DePIN)プロトコルの台頭にも表れている。
RenderやNosana、Heliumなどのプロトコルは、分散型コンピューティングやデータストレージなどの実世界サービスを提供し、11月には66万9000ドル(約1億500万円)の収益を記録した。
仮想通貨市場への参入を検討する投資家にとって、ソラナのDAppエコシステムは新たな投資機会を提供している。ただし、Pump.funの事例が示すように、リスク管理とプラットフォームの健全性確保が重要な課題となっている。
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