ソフトバンク参画企業、4.6億ドルのビットコイン追加購入

ソフトバンクグループが出資するビットコイン(BTC)投資企業Twenty One Capital(トゥエンティワン・キャピタル)はこのほど、約4億5870万ドル(約675億円)相当のビットコイン4812.2枚を追加購入した。
同社は4月にステーブルコイン最大手のTetherや仮想通貨取引所Bitfinexとの共同出資により設立され、Strike創設者のジャック・マラーズ氏が最高経営責任者を務める。
世界第3位の暗号資産(仮想通貨)保有企業として、機関投資家向けのビットコイン投資機会を提供している。
企業価値6億8500万ドルの追加資金調達
Twenty One Capitalは転換社債の発行により1億ドルの追加資金調達を実施し、総調達額は6億8500万ドルに達した。初回調達では転換社債により3億8500万ドル、私募増資により2億ドルを調達済みで、今回の追加調達により企業の資金基盤をさらに強化した。
調達資金は全てビットコインの追加購入に充当される計画で、同社の保有量は現在3万6312枚となっている。このうち3万1500枚は特別買収目的会社(SPAC)であるカンター・エクイティ・パートナーズが同社のために保有している状況だ。
テザーが5月9日に1枚あたり9万5319ドルで取得した今回のビットコインは、エスクローウォレットに移管された後、SPAC合併完了時にTwenty One Capitalへ同額で売却される契約となっている。
ストラテジーを上回る保有比率を実現
Twenty One Capitalのビットコイン保有額対時価総額比率は1071パーセントに達し、業界最大手のStrategyの約50パーセントを大幅に上回っている。
同社の時価総額1ドルに対してビットコイン保有額は約10.71ドルとなっており、公開企業として世界最高のビットコインレバレッジ比率を記録した。
Strategy社は56万8840枚のビットコインを保有し企業保有量では世界最大だが、Twenty One Capitalは保有効率性において大幅な優位性を確立している。
ナスダック上場とビットコインネイティブ戦略
同社はカンター・エクイティ・パートナーズとの合併により、ナスダック市場でティッカーシンボル「XXI」として取引される予定だ。
Twenty One Capitalはビットコインネイティブ企業として、従来の金融ツールに代わる新しい仮想通貨連動型の融資モデルや資本市場商品の開発を計画している。
単なる資産保有企業ではなく、おすすめ仮想通貨中心の運営体制と戦略的資本調達に柔軟な体制を備えることで、投資家に包括的なビットコインエクスポージャーを提供する方針だ。