ロビンフッド、カナダの仮想通貨取引所「WonderFi」を買収へ

ロビンフッド・マーケッツは13日、カナダの大手暗号資産(仮想通貨)プラットフォームWonderFiテクノロジーズを買収する最終契約を締結したと発表した。
買収額は現金で約1億7,900万ドル(約267億円)となる。
この取引は2025年後半に完了する見通しであり、ロビンフッドはカナダでの仮想通貨事業を大幅に強化することとなる。
グローバル展開と規制下での強み
WonderFiが運営する「Bitbuy」と「Coinsquare」は、カナダで最も長く事業を継続している暗号資産取引所として知られる。
WonderFiはカナダの厳格な規制基準を満たし、仮想通貨投資、ステーキング、資産管理サービスを展開している。
ロビンフッドは2024年に欧州の大手取引所Bitstampも買収しており、今回の買収によってグローバルな金融エコシステム構築を一層推進する意向を示している。
WonderFiは約21億カナダドル(約1,500億円)相当の仮想通貨資産を管理しており、今回の買収でロビンフッドは仮想通貨の預かり資産業務でも優位性を獲得することになる。
株主・規制当局の反応と今後の見通し
WonderFiの株主には、カナダのフィンテック企業Mogoが名を連ねている。同社は今回の買収をカナダ金融業界の重要な節目と評価し、両社の協業によってさらなる成長が期待できるとしている。
買収合意により、WonderFiの株主は普通株1株あたり0.36カナダドルを受け取る見込みで、発表直前の終値に対して41%、過去30日間の加重平均価格に対して71%のプレミアムとなる。
取引の完了にはカナダの規制当局および裁判所の承認が必要となる。両社は承認取得を進めつつ、サービス統合やシステム連携を計画している。
今回の買収でロビンフッドは北米における新しい仮想通貨事業の基盤をさらに拡大し、初心者から上級者まで幅広い層に対応したユーザー体験の提供を目指す。
新規プレイヤー参入の増加を背景に、今後もおすすめ仮想通貨取引所の業界再編に注目が集まるだろう。
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