リップル(XRP)、ステーブルコイン大手USDTの時価総額抜く

暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP) XRP -2.65%は2日、過去24時間で20%以上上昇し、大手ステーブルコインのテザー(USDT)の時価総額を上回った。
XRPとUSDTの時価総額は、執筆時点でそれぞれ1360億ドル、1340億ドルとなっている。
XRPの価格はこれまでも、過去1ヶ月ペースで300%(4倍)以上上昇しており、バイナンスコイン(BNB)やソラナ(SOL)などの時価総額を上回ってきている。
XRPの上昇要因
XRP価格の急騰の背景としては主に、規制環境の改善、大手機関の採用、ネットワーク環境の改善といった理由が考えられている。
規制環境の改善
まず1つ目には、米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長が、2025年1月に退任すると発表したことが要因と考えられている。
ゲンスラー氏は就任後、仮想通貨業界に厳しい規制をかけてきた人物として知られている。
特に同氏率いるSECとXRPの発行企業リップル社は、長きに渡って法廷論争を続けてきており、XRP価格の足枷となってきた。
大手機関の採用
また近年、大手機関がXRPへ資金投入を可能にする金融商品の導入を進めていることも大きく影響していると考えられてる。
21Shares、カナリー・キャピタル、ビットワイズなどの資産運用会社は、XRPの現物上場投資信託(ETF)の登録申請を進めている。
また、ビットワイズは、XRPの上場投資商品(ETP)のリブランドやビットコイン(BTC)やXRPをポートフォリオに含むファンドのETP化を申請するなどの動きも見せている。
ネットワーク環境の改善
リップル社が開発する「リップルネット」および「リップルLedger(XRPL)ネットワーク」の環境整備が進んでいることも、XRP需要を押し上げていると考えられている。
契約や取引の自動実行機能(スマートコントラクト)のXRPL導入やドル連動型のステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」をリップルネット上に発行する動きを進めている。