Ponta運営会社、ビットコin牧場を開始|実取引サービスも視野

BACKSEAT暗号資産交換業とロイヤリティマーケティングは30日、Pontaポイントを活用した暗号資産(仮想通貨)運用体験サービスPontaビットコin牧場を開始した。
実際の仮想通貨売買は行わず、Pontaポイントを用いて擬似的な資産運用を体験できるシミュレーションサービスとなっている。
同日の報道では2025年内にも実際の仮想通貨取引サービスの検討が進んでいることも伝えられており、Pontaの暗号資産分野への本格参入に注目が集まっている。
ゲーム感覚で学べる「ビットコin牧場」が正式スタート
Pontaビットコin牧場は、Ponta会員が保有するPontaポイントを牧場運用ポイントに交換し、擬似的な資産運用を体験できるサービス。
運用対象にはアクティブコース、バランスコース、ビットコイン(BTC)、USDCが用意されており、1Pontaポイントから運用を開始できる。
サービスの最大の特徴は牧場をモチーフとした親しみやすい設計にある。
運用実績に利益が出ると作物が育ち、収穫した作物をモンスターのビットコに与えることで成長していく仕組みとなっている。
これにより、資産運用の経験がない利用者でも楽しみながら新しい仮想通貨の価格変動メカニズムを学ぶことができる。
サービス開始を記念して実施されるPontaビットコin牧場スタートキャンペーンでは、総額1000万円相当のPontaポイントが当たる大規模なプレゼント企画も展開される。
参加条件は期間中にポイント運用を開始し、応募フォームから利用感想を回答することで、10月31日まで実施される。
実際の仮想通貨取引サービスも視野に
今回のシミュレーションサービス開始と同日、日本経済新聞は共通ポイントPontaで2025年内にも実際の暗号資産取引が可能になると報じた。
協業するBACKSEAT暗号資産交換業のシステムを活用し、会員がビットコインなどを実際に売買する環境を提供する計画とされている。
Pontaは1億人を超える会員基盤を持つ国内最大級のポイントサービス。
仮想通貨取引サービスが実現すれば、仮想通貨に馴染みのなかった一般消費者層にも利用が広がる可能性が高い。
従来のおすすめ仮想通貨取引所とは異なり、日常的に利用するポイントサービスを通じてアクセスできることで、参入障壁の大幅な低下が期待される。
今回のビットコin牧場が、Pontaの暗号資産分野への本格参入の第一歩となるか注目される。