ポリマーケット、X提携発表時点で月間取引量2.5倍に急拡大

分散型予測市場プラットフォームのPolymarketは7日、X(旧ツイッター)との戦略的提携を発表し、日次取引量が5000万ドル規模の約2.5倍に達した。
今回の提携により、ポリマーケットの予測データとXのリアルタイムデータ、AIツール「Grok」を統合した新サービスが開始された。これにより、ユーザーは最新ニュースに関するライブ洞察や文脈に沿った情報を得られるようになる。
取引量データが示す急成長
Dune Analyticsの日次取引量チャートによると、3月以降は2000万~3000万ドルのレンジで推移していたが、5月中旬以降に取引量の底上げが確認できる。
この成長は、ビットコイン(BTC)価格の上昇トレンドと時期を同じくしており、暗号資産(仮想通貨)市場全体の活況がポリマーケットの取引活動にも波及している。特に新しい仮想通貨プロジェクトへの関心が高まる中、予測市場でも仮想通貨関連イベントへのベッティングが増加している。
月間取引量では、2024年11月の米国大統領選挙期間にピークを迎えた後、2025年に入っても10億ドル前後の高水準を維持している。
月間データで見る成長軌道
月間取引量の推移では、2024年9月頃から急激な成長が始まり、11月に最高値を記録した後、2025年に入っても10億ドル前後の高水準を維持している。
これは、大統領選挙という一過性のイベントを超えて、プラットフォームが持続的な成長基盤を構築できていることを物語っている。
月間アクティブトレーダー数も同様に、2024年後半から大幅に増加し、現在は約30万人規模で推移している。2020年のサービス開始時と比較すると、ユーザーベースは飛躍的に拡大している。
X提携による戦略的転換点
今回のX提携は、既に成長軌道にあるポリマーケットがさらなる飛躍を目指す戦略的転換点として位置づけられる。提携により、ポリマーケットの予測データとXのリアルタイムデータ、AI仮想通貨ツール「Grok」を統合した新サービスが開始される。
ポリマーケットのシェイン・コープランCEOは「世界中の数百万のユーザーに瞬時に文脈化されたデータ主導の洞察を提供できる」と述べており、ユーザーベースのさらなる拡大を狙っている。
Dune Analyticsのデータが示すように、ポリマーケットは既に確固たる成長基盤を築いている。X提携により、この成長トレンドがさらに加速されるか、今後の日次・月次データが注目される。