メリウス、BTC財務戦略で約113億円調達へ|ブラジル初

ブラジルの上場フィンテック企業メリウスは30日、追加のビットコイン(BTC)購入資金として最大4.5億レアル(約113億円)の株式発行を実施する。
同社は現在320.25BTCを保有しており、その価値は約3355万ドル(約48億3120万円)に上る。
ビットコイン重視戦略への転換
メリウスは2025年3月にビットコイン財務戦略を開始し、45.73BTCを初回購入した。
5月15日に株主総会で圧倒的多数の賛成を得て戦略変更が承認された後、同社は2840万ドル(約40億9000万円)で追加の274.52BTCを取得している。
メリウスのイズラエル・サルメン会長は、メリウスをブラジルおよびラテンアメリカ初の公開ビットコイン財務企業と位置づけると宣言した。
同社は投資家の「1株あたりBTC保有量」を最大化することを主要目標として掲げている。
このようなビットコイン集中戦略は、他の主要なアルトコインへの分散投資とは異なるアプローチであり、市場の注目を集めている。
市場の反応と今後の展開
この戦略転換により、メリウスの株価は3月のビットコイン戦略開始以降117%上昇し、投資家からの強い支持を示している。
同社は過去のビットコイン投資で600%の未実現利益を報告しており、その戦略的判断力への信頼を裏付けている。
今回の株式発行では1700万株が1株8.82レアルで価格設定され、調達資金は全額ビットコイン購入に充当される予定だ。
6月12日に最終価格が決定され、6月16日から取引が開始される。ブラジル投資銀行のBTGパクチュアルが引受幹事として国内外の投資家向けに発行を調整する。
この動きにより、メリウスはブラジルの金融セクターにおける先駆者として、従来の金融と暗号資産(仮想通貨)を融合させた企業財務の新たなモデルを確立しようとしている。
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