マスターカードがステーブルコイン企業BVNK買収、18億ドル規模

ステーブルコイン
暗号資産アナリスト
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決済大手マスターカードは16日、ロンドン拠点のステーブルコインインフラを提供するBVNKを最大18億ドルで買収する正式な合意に至ったことが明かされた。

買収額には、業績目標の達成に連動する3億ドルの条件付き支払いも含まれる。

規制当局の承認を経て、2026年後半に手続きが完了する見込みだ。

暗号資産インフラへの本格参入

BVNKは2021年に設立された新興企業で、企業向けのステーブルコイン決済や国境を越えた送金サービスを支援している。

年間数十億ドル規模の取引を処理しており、すでに多くの大手決済企業を顧客に抱えている。

今回の買収は、マスターカードにとって過去最大規模の暗号資産(仮想通貨)インフラへの参入となる。

同社は130カ国以上で、ブロックチェーン技術と従来の決済システムの統合を目指している。

BVNKのプラットフォームは、企業の財務管理や国際送金など幅広い用途で活用されている。

マスターカードのヨーン・ランバート最高製品責任者は、トークン化預金などの新しい市場に向けたツールを提供すると説明した。多くの金融機関がデジタルサービスを提供するようになるとの予測も示している。

コインベースとの合併交渉は決裂

BVNKは2025年11月頃、仮想通貨取引所大手のコインベースと約20億ドル規模の合併交渉を行っていたが決裂していた。それからわずか4カ月後での大型買収劇となった。

背景には、米国の規制環境の変化とステーブルコイン技術への需要急増がある。

米国では新しい法律によってステーブルコインの規制が整備され、事業環境が大きく好転している。

BVNKは他社との提携を通じて企業価値を高めており、マスターカードはその成長性に着目した。法定通貨を中心とした既存の事業を維持しつつ、より手数料が安く迅速な送金手段を取り込む狙いがある。

BVNKのジェシー・ヘムソン・ストラザーズCEOは、デジタル通貨にはまだ開拓されていない可能性があると強調した。

今回の取引額は、決済大手ストライプが2025年に行った同業他社の買収額である11億ドルを上回る。金融と技術を融合させたフィンテック企業の間で、ステーブルコインの普及は急速に進んでいる。

マスターカードの株価は、市場開場前の取引で2.5%上昇する反応を見せた。

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