金の高騰がビットコイン回復を後押しか:TechDev氏分析

人気アナリストのTechDev氏はこのほど、金の価格上昇が暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)の回復につながったとの見解を示した。
同氏の分析によると、世界的な流動性の増加に伴い、最初に金市場が反応し、その後にビットコインへと資金が流れ込む傾向があるという。
金価格上昇とビットコインへの資金流入
TechDev氏は「金がビットコインの回復をリードしている可能性がある」と指摘し、ビットコインと金・米ドルインデックス(DXY)の関係性を示すチャートを公開した。
このチャートは、ビットコインと金の価格動向が強い相関関係にあることを示している。
別のアナリストJoe Consorti氏によれば、ビットコインは通常、金の価格動向に約100〜150日の遅れで追随する傾向にあるという。
分析が示すように、世界の流動性増加は投資家行動に大きな影響を与え、まず安全資産とされる金が買われ、その後にビットコインなどのおすすめ仮想通貨に資金が流れ込む傾向が見られる。
変動する金とビットコインの相関関係
歴史的に、ビットコインと金は時に相関関係を示してきた。特に経済不安が高まる時期に見られる傾向だ。
最近のデータによれば、ビットコインと金の相関係数は0.70と非常に高く、以前より強まっている。これに対し、ビットコインとNasdaq 100の相関は0.53にとどまっている。
この状況から、ビットコインが「デジタルゴールド」としての性質を強めていることがうかがえる。
一方で、TechDev氏の別の分析では、ビットコインの価格サイクルは、半減期よりも約3.5年の流動性サイクルに強く影響されているとされる。
世界の流動性と経済状況の影響
TechDev氏が言及したように、世界的な流動性の増加は、ビットコインの今後を含む様々な資産への投資を促進する要因となり得る。
2025年4月には世界の流動性が過去最高を記録し、金は3,200ドルを超える新記録を達成した。一方でビットコインは依然として過去最高値を30%下回っている状況にある。
さらにTechDev氏は、現在のマクロ経済環境が世界の流動性増加とビジネスサイクルの底打ちという、アルトコインにとって歴史的に有利な2つの要因が揃っていると分析している。
金の価格動向とビットコインの関係性を理解することは、今後の仮想通貨市場の予測に重要な視点を提供している。投資家は金市場の動きを観察することで、ビットコインなど仮想通貨の将来的な値動きを予測する手がかりを得られる可能性がある。
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