大手取引所Gate.io、Coin Masterを買収|日本市場に再進出

暗号資産(仮想通貨)取引所のGate.ioは23日、シンガポール法人Gate Information PTE. LTD.を通じ、日本国内の暗号資産交換業者「Coin Master株式会社」の全株式を取得したと発表した。
Coin Masterは同日、「Gate Japan株式会社」に商号を切り替え、新たなブランド体制へ移行した。
コンプライアンス重視の戦略的買収
Gate.ioは7月、日本の規制当局からの承認を得られていなかったことを理由に、日本居住者向けサービスを停止していた。
今回、既に正式認可されている国内交換業者を買収することで、コンプライアンス態勢を強化すると同時に、国内ルールに合致した専用取引プラットフォームを提供する道筋を整えた。
Gate Japanは仮想通貨取引所「c0ban(コバン)」の運営実績を持ち、今後はGate.ioのグローバルな技術基盤と組み合わせた新たなサービス展開を予定している。
日本の仮想通貨市場でサービス展開
Gate Groupは既に2022年にマルタでVFA(仮想金融資産)ライセンスを取得するなど、各国の規制に対応した現地法人の設立を進めており、今回の日本進出もグローバル展開戦略の重要な一環と位置付けられる。
親会社のGate Technology Holdings Limitedは、ビットコイン(BTC)などの現物取引に加え、レバレッジ取引やデリバティブ取引など、多様な投資手法を提供してきた実績がある。
上記の動きは、日本政府がWeb3政策を積極的に推進し始めたタイミングと連動しており、今後は日本国内においても多様なサービスを展開する見込みだ。
Gate Japanの経営陣も刷新
Gate Japan株式会社の経営陣も刷新され、CEOには現Gate.io日本市場担当のPace Lee氏が就任する予定。
既存ユーザーの口座移管手続きやサービス内容については今後発表されるが、業界関係者からは、大手グローバルプラットフォームの参入により、日本の仮想通貨市場の活性化が期待されるとの声が上がっている。
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