ゲームストップが約720億円相当のビットコイン購入を発表

米ゲーム小売大手ゲームストップは28日、ビットコイン4710枚の購入を明かした。
購入時点での評価額は約5億ドル(約720億円)以上となる。同社が暗号資産(仮想通貨)投資を実施するのは今回が初めてだ。
投資方針の転換と資金調達
GameStop has purchased 4,710 Bitcoin. pic.twitter.com/gGdr0BRrAv
— GameStop (@gamestop) May 28, 2025
ゲームストップは今年3月に企業投資方針を改定し、仮想通貨を投資対象に含めることを決定していた。
同社は「代替資産」への投資に注力する姿勢を示しており、今回のビットコイン購入はその戦略の一環として位置づけられる。
購入資金は13億ドル(約1872億円)の転換社債発行によって調達された。
同社は米証券取引委員会(SEC)への届出書類で今回の投資を公表したが、購入時期や具体的な取引価格については明らかにしていない。
市場の反応と今後の展望
発表を受けて、ゲームストップの株価は取引開始前に一時上昇したものの、その後10%下落した。
ビットコイン価格も発表後に1%下落している。市場は同社の大胆な投資戦略に対して慎重な反応を示した形となった。
同社は過去に仮想通貨投資のリスクについて株主に警告しており、ビットコインの価格変動や規制リスクを認識していることを示していた。
それでも今回の大規模投資に踏み切ったことで、従来のゲーム小売業からの事業転換を加速させる姿勢を鮮明にした。
ゲームストップは2021年に掲示板型ソーシャルサイト、レディット(Reddit)の個人投資家らによる株価急騰で注目を集めた企業として知られる。
今回の仮想通貨投資は、機関投資家としての新たな顔を見せる動きとして業界から注視されている。なお、同社の投資対象はアルトコインへの拡大も検討されており、今後の動向が注目される。
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