コインベース発ビットコイン「cbBTC」がソラナ上陸
暗号資産(仮想通貨)取引所大手コインベースは8日、同取引所が管理するビットコイン(BTC)トークン「cbBTC」をソラナ(SOL)ネットワーク上に導入した。
cbBTCは、同取引所が保有するビットコイン(ネイティブ版)に1:1で裏付けられた仮想通貨だ。
同トークンはすでに、Jupiter(JUP)やKamino Finance(KMNO)などソラナ上の分散型金融(DeFi)アプリへ流動性提供や貸付担保として使用できるようになっている。
この発表は、6日に終了した米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選後、ビットコインが連日最高値を更新する中で行われた。
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「cbBTC」とは?
cbBTCとは、時価総額がもっとも大きい仮想通貨BTCをDeFiで流動性提供や担保として利用したいユーザーを対象に、コインベースが発行および管理するラップドトークンだ。
2024年9月に発表され、これまで「イーサリアム(ETH)」と同取引所が作成したレイヤー2「Base」へ展開されている。
同トークンの時価総額は、執筆時点で10億2000万ドル(約1500億円)以上となっている。
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同取引所は以前、同トークンを他ブロックチェーンにも拡大予定であることをほのめかしており、その中で低コストかつ高速なソラナネットワークへの展開も検討していることも明かしている。
Bitcoin 🤝 Solana
Just in from Breakpoint: @Hassan_NY announced that @coinbase plans to bring cbBTC to Solana! pic.twitter.com/e1UdoUDgbY
— Solana (@solana) September 21, 2024
スムーズな送受信環境も提供
同取引所は、取引所とソラナ対応の仮想通貨ウォレット間で、スムーズなcbBTCの送受信ができるシステムも公開した。
この出入りの容易さから、同トークンがソラナを通じて世界のデジタルゴールドとしてスタンダードとして利用されることを期待しているという。
ソラナ上では、すでに「21BTC(21.co発)」や「tBTC(Threshold発)」などのビットコイントークンが流通している。しかし時価総額は、それぞれ約150万ドル、約570万ドルとなっている。
一方で同取引所は、ソラナ上のDeFi用に約1000万ドル相当のcbBTCを確保しているという。