ビットコイン、史上最高値を更新｜トランプ氏優勢を受けて

暗号資産（仮想通貨）のビットコイン（BTC）は6日、執筆時点で史上最高値となる7万4917ドル/BTCを記録した。前回最高値は、2024年3月に記録した7万3750ドル/BTCとなっていた。

また、ビットコインやイーサリアム（ETH）を含む仮想通貨全体の時価総額においても、過去24時間で8%以上の上昇を見せている。

このビットコイン急騰は、米大統領選挙の投票が終了し、各州の開票結果が明らかになる中で起こった。

トランプ氏優勢の状況に

今回の米大統領選挙は、米国初の女性大統領を目指すカマラ・ハリス氏と2度目の大統領就任を目指すドナルド・トランプ氏が主力候補として争っている。

本記事執筆時点の開票率は68％となっており、得票率はそれぞれハリス氏が46.4％、トランプ氏が52.4％となっている。

また、今回の選挙で結果を左右すると言われている7つの激戦州のうち5つの州で、トランプ氏優勢の状況が続いている。

ただし、執筆時点でも開票作業は進められており、選挙結果は最新情報をチェックすることが推奨される。

ビットコインが史上最高値

このような状況下で、ビットコインの価格（ドル建て）は、約7ヶ月ぶりとなる最高値を更新した。

前回の最高値更新の背景としては、2024年1月にビットコインの現物上場投資信託（ETF）が米国証券取引委員会（SEC）によって承認されたことで、大量の資金がビットコインに流れたことが主な要因とされている。

ビットコインETFによる累計流入額は、執筆時点までに220億ドルを超えている。

今回の最高値更新においては、「仮想通貨推進派」として知られるトランプ氏が、大統領へ就任する確率が高まったためと考えられている。

資産運用会社のビットワイズの戦略責任者は、米大統領選でトランプ氏が勝利した場合、ビットコインの価格は9万2000ドル/BTCまで上昇すると予測している。

関連：トランプ氏勝利でビットコイン1400万円か｜Bitwiseが大胆予測

ただし今後は、11月6日は連邦公開市場委員会（FOMC）の金利決定、11月8日は10月の雇用統計発表などのイベントも控えている。

そのため、市場のボラティリティ（変動性）は非常に高くなることが予想され、慎重にマーケットと向き合うことが推奨されている。