ブラックロック、仮想通貨ETFの運用額でグレースケール上回る

資産運用会社のブラックロックはこのほど、暗号資産(仮想通貨)上場投資信託(ETF)の資産運用額でグレースケールを上回ったことが分かった。
同社の発行するIBIT(ビットコインETF)とETHA(イーサリアムETF)の運用資産額は、約212億1700万ドルとなっている。
一方、グレースケールの発行する4つのETF(GBTC、BTC Mini、ETHE、ETH Mini)の運用資産額は、212億250万ドルとなっている。
これにより同社は、執筆時点で世界最大の仮想通貨ETFを運用する会社となった。
BLACKROCK ETF HOLDINGS OVERTAKE GRAYSCALE FOR THE FIRST TIME
BlackRock’s ETFs IBIT and ETHA have just overtaken Grayscale’s ETFs GBTC, BTC Mini, ETHE and ETH Mini in on-chain holdings.
Blackrock ETFs now have the largest collective holdings of any provider.
BlackRock ETF… pic.twitter.com/PB41LEGc97
— Arkham (@ArkhamIntel) August 16, 2024
IBITとGBTC
同社のビットコイン(BTC)の現物ETFであるIBITは、執筆時点までに208.3億ドル(1日2039万ドル)が流入しており、立ち上げから純流出を記録したのは1日のみだという。
一方、グレースケールのGBTCは、執筆時点までに196億ドルが流出を記録している。
そのため、ビットコインETFにおいては、ブラックロックがグレースケールに対し大きくリードを保っている。
イーサリアムETFでは3番目
しかし同社のイーサリアム(ETH)の現物ETFであるETHAは、運用資産額において世界で3番目の規模となっており、依然としてグレースケールが世界最大となっている。
ただ同社のイーサリアムETFは、立ち上げから1日も流出日を記録していない。
トークン化市場にも参入するブラックロック
また同社は、物理的な資産の価値または所有権をトークン化するRWA市場への参入を進めている。
同社の発行する米ドル機関デジタル流動性ファンド(BUIDL)は、時価総額が5億ドルを超えている。
これ以外にも、「SCOPE(ハミルトン・レーン)」や「FOBXX(フランクリン・テンプルトン)」のようなトークン化されたファンドも登場している。
ソラナ初、機関投資家向けトークン化ファンド「SCOPE」上陸
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