ビットコイン(BTC)、11月は下落スタート|7万ドルを下回る

暗号資産(仮想通貨)のビットコイン(BTC)は1日、執筆時点から過去24時間で4.4%ほど下落し、1BTC=7万ドルを下回る展開で11月のスタートを切った。
時価総額がビットコインの次に大きな仮想通貨イーサリアム(ETH)は、同期間で5%ほど下落している。仮想通貨全体の時価総額においても、同期間で4.3%ほど下落した。
ビットコインは、10月末に1BTC=7万3500ドルを突破し、史上最高値(前回最高値は7万3750ドル/BTC)更新まであと数百ドルに迫る動きを見せていた。
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米大統領選挙に備えた動きか?
このような下落は、「米国株」や「米大統領選挙」によって引き起こされたと考えられている。
米国株においては、ナスダックとS&P500はそれぞれ2.3%と1.5%下落。テック大手企業のメタとマイクロソフトにおいても、それぞれ4.9%と6.5%の下落を経験している。
また、米大統領選挙の開票日が11月5日に迫っており、トレーダーがイベント前にリスク調整を行っている可能性が指摘されている。
スタンダード・チャータード銀行のジェフリー・ケンドリック氏は、「来週予定されている米大統領選挙を前にポジションが解消されるリスクがある。」と述べた。
ただし同氏は、「下落は一時的なものであり、選挙結果にかかわらず価格は上昇する見込みだ。」と付け加えた。
同氏は以前にも、大統領選の結果に関わらず、ビットコインは2025年末までに20万ドルまで上昇するという見解を示している。
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ビットコインのシェア率伸びる
ビットコインは最近、仮想通貨市場全体の時価総額に対して、市場占有率が3年ぶりの高水準となる60%以上まで上昇している。
また、世界的に企業がビットコインへの投資を進める動きも進行している。
執筆時点で250万BTC以上を保有するソフトウェア会社のマイクロストラテジーは10月末、今後3年間で約6兆4000億円の資金調達を行い、追加でビットコインのを購入していく計画を発表した。
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