バイナンス創業者CZ氏、イベントに登壇|釈放後初の公の場

世界大手の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのチャンポン・ジャオ(通称:CZ)創業者および元CEOは10月31日、同取引所の年次イベント「バイナンス・ブロックチェーン・ウィーク」に登壇した。
同氏は以前、マネーロンダリング防止違反の罪で4ヶ月間、米国の刑務所に服役していた。9月27日にその刑期を終え、刑務所から釈放されている。
同氏が釈放後に公の場に姿を現すのは、今回の登壇が初めてと言われている。
懲役4ヶ月と5000万ドルの罰金
同氏は2023年11月、仮想通貨取引所バイナンスで適切なマネーロンダリング対策を実施しなかったとして、懲役4ヶ月と罰金5000万ドル(約76億4000万円)の支払いを命じられた。
同取引所においても、米規制当局へ罰金43億ドル(約6100億円)を支払うことに同意している。
また同氏は、バイナンスのCEOの職を退き、同取引所の業務に一切関与してはならないとされている。新CEOとしては、過去に金融サービス規制機関のCEOなどを務めていた経験もあるリチャード・テン氏が参加した。
ただし同氏は、現在も同取引所の株式の約90%を所有している。さらに、同取引所が発行する仮想通貨BNBにおいても、流通量の半数以上を所有しているという。
警備員からおすすめの仮想通貨聞かれる
同氏はステージ場で、YouTube配信などを行うオースティン・アーノルド氏からインタビューを受けた。
アーノルド氏は、同氏に刑務所生活の様子や感想を質問したところ、以下のような返答が見られた。
「やるべき仕事も少ないため、とてもリラックスできました。その時間で、たくさんの重要な教訓を学びました。特に、家族、友人、同僚、コミュニティなどの大切さを再実感させられてました。」
また、何人かの警備員が同氏に気づいて、どの仮想通貨を買えばいいか聞かれる場面もあったと冗談混じりに答えた。
バイナンスとの関係については、「日常業務に関与することはできないが、両社の関係は「良好なもの」である。」と述べた。
教育事業を展開するCZ氏
同氏は今後、世界の子どもたちに教育を無料提供する「Giggle Academy」というプロジェクトを立ち上げる予定だ。今回の対談でも、事業に注力する意向を再度示した。
また、仮想通貨について聞かれると、「長期的に強気であり続ける」とも述べた。
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