アバランチ、大型アプデ「Avalanche9000」をメインネット展開

大手レイヤー1ブロックチェーンのアバランチ(AVAX) AVAX -6.76%は16日、同ネットワークの大型アップデートである「Avalanche9000」をメインネットに展開した。
このアップデートにより、アバランチのCチェーン取引のコストおよびレイヤー1(旧サブネット)の導入コストを大幅に削減できるアップデートとなっている。
また、今回のアップデートに向け、4000万ドル規模の助成金プログラムや2億5000万ドル規模の資金調達なども行ってきている。
同ネットワークのネイティブ暗号資産(仮想通貨)AVAXトークンの価格は、過去24時間で-2.9%とわずかに下落した。
「プライマリーチェーン」と「サブネット」で構成
アバランチは、高速かつ低コストな取引環境を提供するブロックチェーンだ。執筆時点の預かり資産額(TVL)は、約16億8000万ドル(2580億円)となっている。
同ネットワークは主に、「プライマリーチェーン」と「レイヤー1チェーン(旧サブネット)」で構成されている。
「プライマリーチェーン」では、コントラクト(C)、エクスチェンジ(X)、プラットホーム(P)という3つのチェーンに分割。
それぞれ、スマートコントラクトの実行、デジタル資産の作成と取引、バリデータとレイヤー1の調整を担っている。
また、「レイヤー1」では、プライマリー(親)の技術を活用したレイヤー1(子)の作成および運用ができ、すでに500以上のブロックチェーンをサポートしているという。
「ACP-77」と「ACP-125」
「Avalanche9000」のアップデートは主に、これらの利用コストを削減する「ACP-77」と「ACP-125」という改善案が含まれている。
「ACP-77」では、レイヤー1の導入コストを最大99.9%削減が可能となる。
これは、レイヤー1の検証にプライマリーチェーンの検証(2000AVAXのステーキング要件がある)が不要となったためだ。
また「ACP-125」では、プライマリーチェーン(Cチェーン) の取引手数料が25分の1ほどに削減されることが期待されている。
今回のアップデートにより、ネットワークの使用量の増加やレイヤー1開発の促進が期待される。
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