イーサリアムがビットコインを上回る?SC銀行が優位性を指摘

スタンダードチャータード銀行は2日、イーサリアムがビットコインに対して優位性を高める可能性があるとの見解を発表した。
マイクロストラテジーの売却による影響
米ソフトウェア企業のマイクロストラテジーは5月下旬、保有する暗号資産(仮想通貨)の一部を売却した。
同社が優先株の配当支払いを目的として、32BTCを手放している。
これは同社が保有する約84万3,706ビットコインのごく一部に過ぎないが、2022年以来となる売却行動は市場に波紋を広げている。
スタンダードチャータード銀行のジェフリー・ケンドリックデジタル資産研究グローバル責任者は、この出来事を構造的に重要だと指摘した。
同社が長年維持してきた「売却しない」という方針が崩れたためだ。
同氏は、この売却をきっかけに、イーサリアム(ETH)がビットコインを上回るパフォーマンスを示す局面が始まると分析している。
このような資金の循環は、新たなアルトコインシーズンの到来を予感させる。
市場参加者はこれまで、同社の強気な保有戦略をビットコインの価値を裏付ける要素として評価してきた。
今回の売却は、企業が仮想通貨を財務資産として保有する際の課題を浮き彫りにしている。
現金が必要になった場合、利回りを生まない資産は切り崩すしかないという現実を前に、投資家は企業の財務戦略の違いに注目し始めている。
ステーキング利回りが生む優位性
ケンドリック氏は、イーサリアムを財務資産として保有する企業が、構造的な優位性を持つと主張する。
イーサリアムはプルーフ・オブ・ステークという仕組みを採用しており、保有するだけで現在約3%のステーキング利回りを得られるからだ。
この利回りが継続的な収入源となり、事業運営や株主への支払いに充てることができる。
一方で、ビットコインは保有しているだけでは利回りを生み出さない。企業が現金を必要とする場合、保有するコインを売却するか、外部から資金を調達する必要がある。
今回のマイクロストラテジーによる売却は、この根本的な違いを明確に示す実例となり、市場は今後利回りを得られるモデルをより高く評価していくと予想される。
スタンダードチャータード銀行は以前から、イーサリアムの長期的な成長に強気な姿勢を示してきた。
スマートコントラクトや金融アプリケーションの基盤としての役割を高く評価している。
同行は、2030年までにイーサリアムの価格が4万ドル(約640万円)に達する可能性があると予測している。