7月第3週の仮想通貨|SBIがシンガポール取引所Coinhako買収

SBIホールディングスは16日、シンガポールの暗号資産(仮想通貨)プラットフォームであるCoinhako(コインハコ)の親会社の過半数株式を取得した。
アジアのデジタル資産拠点構築へ
SBIホールディングスは2026年2月、シンガポールの子会社を通じてコインハコの親会社であるHoldbuild(ホールドビルド)と基本合意書を締結していた。
今回、シンガポール金融管理局(MAS)からの承認手続きを終え、過半数株式の取得を完了した。
資本注入と既存株主からの株式買い取りを組み合わせた手法をとっており、具体的な取得額は公開されていない。
この手続きを経て、コインハコはSBIグループの連結子会社となった。コインハコはシンガポールでデジタル決済トークンサービスやクロスボーダー送金サービスを提供する主要決済機関として、MASからライセンスを取得している。
SBIは以前からコインハコにマイノリティ出資を行っていた。既存の協力関係を基盤に、規制当局の審査や買収手続きを円滑に進めたとみられる。
トークン化資産やステーブルコインの展開
SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長は、今回の買収を次世代金融の創出に向けた重要な一歩と位置づけている。
単なるプラットフォームの獲得にとどまらず、トークン化証券やステーブルコインを含む新たな金融インフラの構築を目指している。
伝統的な金融サービスと次世代のデジタル金融をシームレスに繋ぐ計画だ。
コインハコのユーショウ・リウ共同創業者兼CEOも、SBIグループとの連携に期待を寄せている。機関投資家向けのインフラを拡張し、トークン化資産やステーブルコインへの急増する需要に応える方針だ。
シンガポールを世界の次世代金融システムの中心に据えるという目標を掲げている。
SBIグループは今後、仮想通貨取引所コインハコが持つ10年にわたる運営ノウハウや顧客基盤を最大限に活用する。日本や東南アジア地域全体で、仮想通貨取引やクロスボーダー決済などのサービス展開を加速させていく。