ポリマーケットのW杯予想、約7割が損失|リスク浮き彫りに

ブロックチェーン分析家のDeFi Oasis氏は20日、Polymarket(ポリマーケット)のワールドカップ勝者予想に関する分析結果を公開した。
参加者の約7割が損失を記録
今回のワールドカップ勝者予想市場には、19万4,000以上の固有アドレスが参加した。暗号資産(仮想通貨)を利用した単一のイベントとしては、ポリマーケット史上最大規模となっている。
なお、ポリマーケットはポリゴンのネットワークを基盤として構築されている。そのうち約13万アドレスが損失を記録し、全体の約66.7%が赤字で取引を終えた。
大半の参加者は、比較的少額の資金で取引を行っていた。損失を出した約11万4,000アドレスは、マイナス額が100ドル(約16,300円)未満だった。このグループの平均損失は10ドル(約1,630円)を下回っている。
利益を得た約3分の1のアドレスについても、同様の傾向が見られる。大半のユーザーは利益が100ドル未満であり、平均利益は5ドル(約815円)未満だった。
多くの参加者は、予測市場を少額の娯楽として楽しんでいたとみられる。取引には、主に米ドルに連動するステーブルコインが使用された。
勝敗が確定した瞬間に、優勝国以外を支持していたポジションはすべて損失となる。番狂わせの試合結果が影響し、多くの一般ユーザーが資金を失う結果となった。
一部の大口参加者に集中する損益
少額取引が主流を占める中、一部の大口参加者が巨額の損益を生み出している。
データによると、43のアドレスがそれぞれ10万ドル(約1,630万円)以上の損失を出した。極端な価格での大きな賭けが、損失を拡大させる要因となっている。
この少数のグループだけで、損失合計は1,500万ドル(約24億4,500万円)を超える。彼らは全参加者のわずか0.02%に過ぎない。し
かし、市場全体の実現損失約3,700万ドル(約60億3,100万円)の約40%を占めている。
利益面でも極端な偏りが確認されている。54のアドレスがそれぞれ10万ドル以上の利益を上げ、合計で2,200万ドル(約35億8,600万円)以上を獲得した。
さらに、5つのウォレットはそれぞれ100万ドル(約1億6,300万円)以上の利益を得ている。ポリマーケット全体でも、約70%のユーザーが損失を出す傾向がある。
一方で、ごく一部のアドレスが利益の大半を独占する構造が定着している。今回の分析結果は、仮想通貨を用いた予測市場におけるリスクの偏りを改めて浮き彫りにした。
このようなリスク傾向は、ビットコインなどの主要な暗号資産の取引市場でもしばしば指摘されている。