ビットコインは底打ちか続落か?今後の焦点価格・年末展望を予想

ビットコイン(BTC) 価格分析
暗号資産アナリスト
監修
最終更新日: 
免責事項:本記事の価格予測は、入手可能なデータやトレンドに基づいたCrypto News Japan独自の相場分析を示したものであり、投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格の確実な保証はできません。資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて投資判断を行ってください。

ビットコイン(BTC)価格は26日、8万7000ドル台でのもみ合いが続いている。

10月に付けた約12万7000ドルの過去最高値からは30%以上下落しており、市場全体には慎重姿勢が広がっている。

足元のBTC市場では、ETFからの大規模な資金流出、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策を巡る先行き不透明感、そして企業による断続的な買い支えという、相反する要因が交錯。

需給とマクロ環境がせめぎ合う三つ巴の構図となっている。

リスク資産としての色合いを強めるビットコイン

いまビットコイン市場で起きている最大の変化は、その性格が変わりつつある点だ。

従来ビットコインは、先行き不透明な時代に価値を保つ手段としてデジタルゴールドと呼ばれてきた。

しかし最近では、ハイテク株などと同じようなリスク資産としての動きが目立っている。

この変化により、株式市場全体の上下動や、中央銀行の金融政策、重要な経済指標が、これまで以上にBTC価格に影響を与えるようになった。

特に米国の雇用統計や、FRBが近く利下げに踏み切る可能性が低下していることなどは、ナスダックと連動しやすくなったBTCにとって弱点となりつつある。

こうした市場環境の変化をいち早く反映しているのが、米国の現物ビットコインETFを通じた資金の動きだ。

12月15日にはフィデリティのETF(FBTC)を中心に約2億3000万ドルの資金が流出し、翌16日にはブラックロックのIBITからも約2億1000万ドルが引き揚げられた。

途中で一部資金が戻る場面もあったが、こうした大規模な資金流出は、価格変動が大きくなりやすい局面でよく見られる警戒サインとされており、相場を押し下げる要因となっている。

企業はビットコイン買いの動き

ETFからの資金流出が続く一方で、企業がビットコインを買い増す動きが出ている点は注目に値する。ストラテジー社は、12月15日に新たなビットコイン購入を行ったことを公表した。

ETFでは売りが進む一方、事業会社が買い向かうという、対照的な動きが同時に起きている。

この状況は、ビットコインがインフレ対策やドル安への備えとして、一定の実需を保っていることを示しているとも言える。

ただし、市場の関心はどの価格帯で下げ止まるのかに移りつつある。とくに注目されているのが、ETF全体の平均取得価格とされる8万3000ドル付近だ。

この水準は、過去の下落局面でも下支えとして意識されており、重要な節目になる可能性が高い。

今後の相場の行方を左右するポイントは大きく三つある。ETFへの資金が再び流入に転じるか、インフレ関連の経済指標がどう推移するか、そして企業による追加購入が続くかどうかだ。

現在は、ETFの売り圧力、企業の買い意欲、そしてFRBの政策を巡る不透明感がぶつかり合う最前線と言える。

年末を前に、この調整が再上昇への準備段階となるのか、さらに下値を探る展開になるのか。

投資家には、先入観にとらわれず、市場の小さな変化にも目を配りながら冷静に判断する姿勢が求められている。

【12月26日最新】ビットコイン(BTC)の年末価格見通し

ここらは、足元のビットコイン価格推移を確認しながら、年末年始にかけたシナリオを整理する。

週足分析:100週移動平均線がカギを握る局面

BTC週足チャート

出典:TradingView BTC/USD 週足(2022年~現在まで)

まずは相場全体の流れを把握するため、週足チャートから確認する。

2023年秋に20週線と100週線がゴールデンクロスして以降、長期的な上昇トレンド自体は今も維持されている。

一方で、足元の価格は短期の目安となる20週線を下回っており、市場の勢いがいったん落ち着いているのも事実だ。

ここで注目したいのが、8万5500ドル前後に位置する100週移動平均線だ。

過去にも何度か下落を食い止めてきたこの水準は、長期トレンドを支える重要なラインといえる。

現在は、この100週線を試すような動きとなっており、ここを維持できるかどうかが、今後も強気の流れが続くかを判断する一つの目安になる。

年末にかけて売り圧力を吸収し、ここから反発する形を作れれば、押し目を狙う資金が戻り、2026年には再びビットコインが上昇する展開も期待できるだろう。

反対に、このラインでの攻防次第では、先行きの見通しが大きく変わる可能性もある。

日足分析:戻り売りが続く中での正念場

BTC日足チャート

出典:TradingView BTC/USD 日足(2025年4月~現在まで)

次に、より短い時間軸である日足を見ると、相場の重さがはっきりしてくる。

10月に形成されたデッドクロスの影響は今も残っており、上値は抑えられやすい。

12月の反発が長続きしなかったことからも、戻り売りの圧力が依然として強いことがうかがえる。

短期的な注目ポイントは二つの価格帯だ。

上値の目安は、20日移動平均線が位置する8万9000ドル付近。この水準を終値で明確に上抜けない限り、9万5000ドルを目指すような流れに転じるのは難しい。

一方、下値では8万4000ドル前後が重要なサポートとなる。週足のサポートにも近いこの水準を割り込むと、8万ドル、あるいはそれ以下への下落を意識せざるを得なくなる。

ビットコイン相場展望のまとめ

週足の重要サポートである8万5500ドル付近と、日足の直近安値である8万4000ドルが近接しており、現在の相場は分かれ道に差しかかっている。

8万9000ドルを明確に回復するまでは、無理に攻めるよりも慎重な姿勢を保ちつつ、長期トレンドが維持されるかどうかを見極める局面といえそうだ。

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