Best Wallet

Ikkan Kawade

監修: Hiroshi Ono

最終更新日

1月 18, 2025 16:30 JST

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Best Walletは、iOSとAndroidに対応した非カストディアルウォレットアプリ。60以上のブロックチェーンに対応し、強力なセキュリティ機能と法定通貨の入金機能も備えています。さらに、内蔵の分散型取引所（DEX）で、即座かつ低コストな仮想通貨交換も可能です。

本記事ではBest Walletのレビューを通じて、対応コイン、料金、使いやすさ、安全性、対応デバイスなど、知っておくべきすべての情報を詳しく解説します。

Best Walletのメリット・デメリット

主な調査結果

以下は、Best Walletレビューからの主な調査結果です。

Best Walletとは？

Best Walletとは、仮想通貨を安全に保管する非カストディアルウォレットで、個人情報やデータ収集の必要がなく、プライバシーを重視したウォレットです。iOSおよびAndroid向けのモバイルアプリとして提供されており、今後はデスクトップユーザー向けにブラウザ拡張機能のリリースも予定されています。

さらに、法定通貨で新しい仮想通貨を購入できる機能も備えており、デビットカード、クレジットカード、電子決済、銀行振込などで直接購入が可能。購入した仮想通貨はすぐにBest Walletの残高に反映されます。

ポートフォリオ管理ツールも充実しており、リアルタイムの価格チェックや独立したポートフォリオの構築が可能です。たとえば、ソラナ専用のポートフォリオやビットコイン・イーサリアム専用のポートフォリオなど、用途に応じた管理が行えます。

一部の機能は現在開発中ですが、今後ステーキングアグリゲーターも追加予定で、ウォレット残高を活用したインカム収入の獲得も可能に。その他にも、市場分析ツール、デリバティブ取引、MEV対策、ドルコスト平均法、NFTギャラリーなど、投資をサポートする新機能が順次導入される予定です。

Best Walletのウォレットタイプについて

Best Walletは、セルフカストディや自己管理型、分散型とも呼ばれる非カストディアルウォレットに分類されます。Best Walletがユーザーの仮想通貨を直接管理・保有せず、ユーザーが自分の資産を完全に制御できるためです。

また、Best Walletが秘密鍵にアクセスできないため、資産の管理はすべてユーザーの手に委ねられています。Best Walletは、ユーザーの仮想通貨とブロックチェーンネットワークをつなぐ単なるインターフェースに過ぎません。

そのため、万が一Best Walletがサービスを停止しても、ユーザーは引き続き自分の仮想通貨にアクセスできるほか、Best Walletは送金や受金を凍結することができず、ユーザーが取引を行う際に承認を必要とすることもありません。

これに対して、取引所やブローカーが提供するカストディアルウォレットは、ユーザーの秘密鍵を管理しています。たとえば、FTXの破綻がそのリスクを象徴しています。

• FTXは中央集権型の取引所で、カストディアルウォレットを提供していた
• FTXはユーザーの秘密鍵を管理していたため、ユーザーは信頼関係が必要だった
• FTXは顧客資金を不正に流用して破綻した
• 多額の顧客資産が失われた

Best Walletのような非カストディアルウォレットでは、このようなリスクは避けられますが、完全にリスクがないわけではありません。自己管理型であるため、ウォレットのセキュリティ管理はユーザー自身の責任となります。

万が一ウォレットが不正アクセスされると、Best Wallet側で資金を回復することはできない点に注意が必要です。

Best Walletの対応コインとネットワークについて

Best Walletがサポートする仮想通貨とネットワークについて紹介します。

Best Walletは複数の仮想通貨に対応したマルチアセットウォレットで、分散型ポートフォリオに適しています。

• TON
• ビットコイン
• イーサリアム
• カルダノ
• ソラナ
• BNBチェーン
• XRP
• テゾス

など60以上のブロックチェーンに対応しています。

さらに、Best Walletは「カスタムトークン」もサポートしています。カスタムトークンは契約アドレスをコピーして貼り付けるだけで簡単に追加でき、トークン残高も表示されます。

Best Walletのエアドロップ

Best Walletでは、エコシステムトークンであるBESTトークンを発行しており、まだ取引所に上場されていないため、購入の代わりにエアドロップで獲得することが可能。エアドロップは「おすすめの仮想通貨エアドロップ」にも選ばれており、タスクの達成に応じて獲得量が変わります。

タスクには、Best Walletアプリのインストールや新規ウォレットの作成などの「シーズンクエスト」、SNSでのシェアなどの「デイリークエスト」が含まれるほか、クイズを通じて学びながらトークンを獲得できるモデルも採用しており、学びながら無料でトークンを獲得することができます。

エアドロップに関する最新情報や配布日については、Best Walletの公式SNSをチェックしておきましょう。

Best Walletの機能とツール

Best Walletが提供する人気の機能とツールについて詳しく見ていきましょう。

Best DEX

Best DEXはBest Wallet内の分散型取引所で、アカウント作成なしでウォレットから直接仮想通貨の取引が可能。

スワップフォームの入力後にはリアルタイムで交換レートが表示され、取引を進めるかどうかを選択可能です。例えば、1 BNBをETHに交換する際には即座に0.216599 ETHが得られることが表示され、取引を完了させればそのままウォレット残高に反映されます。

Best DEXは異なるネットワーク間でのクロスチェーン取引もサポートしており、異なるチェーンのトークンも簡単に交換できます。ネットワークを跨いで素早く資金を移動させることが可能です。

ポートフォリオ管理

Best Walletは60以上のブロックチェーンに対応しており、カスタムトークンの追加も可能なため、分散型ポートフォリオに最適なウォレット。リアルタイムの価格表示や全体のポートフォリオ価値を確認できるポートフォリオ管理ツールも備えています。デフォルト通貨はUSDですが、他の通貨に変更も可能です。

サブポートフォリオの作成もでき、プレセール、エアドロップ、ミームコインごとに資産を分けたり、ソラナやイーサリアム、Baseといった各ネットワークごとに管理することも可能です。

ステーキングアグリゲーション

現在開発中の機能であるステーキングアグリゲーションでは、Best Wallet残高でのステーキング報酬が得られるようになります。Best Walletは外部流動性プールを活用することで、他の仮想通貨ステーキングプラットフォームよりも高いAPYが期待できます。

USDCのステーキング利回りがAaveで3.9％、Compoundで3.7％の場合、Best Walletは自動的により高い利回りのAaveプールに預け入れ、ステーキング期間や条件は各プールによって異なります。

Best Card

現在開発中のBest Cardは、ユーザーが暗号資産を現実世界で使えるプリペイドデビットカードです。Visaが発行し、Google PayやApple Payにも対応予定。

購入ごとに最大8％のキャッシュバックが受けられるほか、BESTトークンをステーキングすることで取引手数料が減額されます。

さらに、交通、サービス、ショッピングといったカテゴリごとの支出分析も可能です。

仮想通貨iGamingハブ

Best Walletでは、最近iGamingハブが導入され、アプリ内からBitcoinカジノにアクセスできるようになりました。

人気プラットフォームのCoinPokerやWall Street Memes Casinoが利用可能で、Best Walletの残高を使って即時の入出金が可能です。専用のボーナスやフリースピンも提供されています。

プレセールアグリゲーター

Best Walletのプレセールアグリゲーター機能はロードマップの第3フェーズで導入予定。これにより、新規プロジェクトの仮想通貨プレセールに参加し、上場前に最も安い価格でトークンを購入できます。

フィアット・オンランプとオフランプ

Best Walletは外部の決済プロバイダと提携しており、法定通貨での購入や売却が可能です。VisaやMasterCard、銀行送金、電子マネーを使って直接暗号資産を購入し、ウォレット残高に反映させることができます。

法定通貨への出金も可能で、初回の利用時にはKYC認証が必要ですが、一度完了すれば再認証は不要です。

その他の開発中の機能

Best Walletでは今後、カスタムオーダー機能も追加予定。これにはドルコスト平均法が含まれており、指定金額での定期購入が可能です。

さらに、指値注文機能も追加予定で、ユーザーは指定価格での取引条件を設定して売買が可能になります。

• 例えば、毎週0.1 ETHをSHIBに交換する
• 毎月0.5 BNBをUSDCに交換

Best Walletは指値注文にも対応予定で、取引条件を自分で設定して注文を行うことが可能です。

Best Walletの安全性とセキュリティ

Best Walletの安全性とセキュリティについて説明します。

秘密鍵とバックアップパスフレーズ

Best Walletでは秘密鍵が自動的にユーザーのデバイスに保存され、PINで簡単にアクセスできます。また、Best Wallet自体が秘密鍵にアクセスできないため、ユーザーの情報が外部に漏れることはありません。

インストール時には12個の英単語で構成されたバックアップパスフレーズが提供されます。パスフレーズは、正しい順序で記録し、安全な場所に保管してください。パスフレーズが必要になるのは、以下の場合です。

• PINを忘れた場合
• Best Walletを保存しているデバイスが紛失、破損、または盗難された場合

パスフレーズを使えば、新しいデバイスでBest Walletアプリを再インストールし、即座にウォレットへアクセス可能です。

しかし、パスフレーズを紛失すると資産の回復手段がなくなり、第三者に知られると仮想通貨を盗まれるリスクもあります。必ず安全な場所に保管しましょう。

生体認証と2段階認証（2FA）

Best Walletには生体認証機能もあり、デバイスが盗まれた場合でも指紋認証がなければアプリにアクセスできません。

さらに、ユーザーは2段階認証を設定することもでき、これにより、登録されたスマートフォンでのみアクセス可能な一意のコードがログイン時に必要になります。

Best Walletの料金

Best Walletは無料でダウンロードおよびインストールが可能です。多くのウォレット同様、仮想通貨の受け取りや保管には手数料がかかりません。

ただし、Best Walletはオンチェーンウォレットであるため、送金時にはネットワーク手数料が発生します。

例えば、イーサリアムネットワークのGAS手数料が1.939 Gweiの場合、Best Walletでも同額を支払います。Best Walletの分散型取引所ではスワップに直接の手数料はかかりませんが、提示される交換レートにはスプレッドが含まれています。

法定通貨での仮想通貨の購入や売却にはパートナー決済プロバイダによる手数料が発生し、手数料は注文作成時に表示されますので、確認後に承認またはキャンセルが可能です。

ユーザーエクスペリエンス

Best Walletは豊富な機能を備えつつ、初心者にも使いやすい設計になっています。インストール時には、PINや生体認証、2段階認証の設定ガイドが表示され、スムーズにセットアップが可能。

仮想通貨の追加も簡単で、入金したいコインを選択するだけで専用のウォレットアドレスが生成されます。QRコードも利用でき、他のモバイルアプリからの入金がスムーズに行えるほか、送金も同様に簡単で、送信するコインを選び、受取アドレスを貼り付けるだけで完了します。

Best Walletはリアルタイムでのネットワーク手数料も自動で表示し、法定通貨と仮想通貨の両方で確認可能。また、内蔵スキャナーで他のユーザーのアドレスを読み取ることもでき、利便性が高い設計となっています。

全体として、Best Walletは初心者から上級者まで幅広いユーザーにとって理想的な非カストディアルウォレットと言えるでしょう。

Best Walletのセットアップ方法

Best Walletの初期設定はわずか5分で完了します。以下の手順でセットアップしてみましょう。

1. Best Walletアプリをダウンロード
2. Best Walletのセキュリティ機能を設定
3. コインを入金する

ステップ1：Best Walletアプリをダウンロード

まず、Best Walletの公式ウェブサイトにアクセスし、Google PlayまたはApp Storeのロゴをクリックしてダウンロードページへ進みます。

アプリを手動で検索するのは避けましょう。

ステップ2：Best Walletのセキュリティ機能を設定

Best Walletアプリを開き、画面の指示に従ってPINと生体認証を設定します。

12単語のバックアップパスフレーズが表示されるので、順番通りに書き留めて安全な場所に保管してください。

ステップ3：コインを入金する

次に、保管したいコインを選択して入金します。選んだ仮想通貨ごとに専用のウォレットアドレスが表示されるため、ネットワークの種類に注意してください。

例えば、USDCやUSDTはEthereumやSolanaネットワークに対応しているため、適切なネットワークを選択することが重要です。入金が完了すると、Best Walletの残高に自動で反映されます。

Best Wallet評判レビューまとめ

本記事では、「Best Wallet」という仮想通貨ウォレットの評判と使い方について解説してきました。「Best Wallet」は、多様な仮想通貨を安全に保管し、様々な機能を利用できる非カストディアルウォレットです。60種類以上のブロックチェーンに対応しており、ビットコインやイーサリアムはもちろん、人気のアルトコインやNFTも管理できます。

今後は、ステーキングアグリゲーターやデリバティブ取引、ドルコスト平均法などの機能も追加予定です。非カストディアルウォレットであるため、自分の仮想通貨を完全に管理できる点が大きな特徴です。ぜひ、本記事を参考にしながらBest Walletの公式サイトにアクセスしてみてください。

Best Walletに関するよくある質問

参考文献

• What is dollar cost averaging? (Charles Schwab)
• Non-custodial wallets vs custodial wallets: Know the difference (BitPay)
• FTX seeks creditor votes on bankruptcy wind-down payments (Reuters)
• What is a private key? (Coinbase)

Ikkan Kawade

仮想通貨ライター

2020年よりBTCに興味をもち、暗号資産（仮想通貨）投資をはじめる。同時に、暗号資産ブログとSNSの運用を開始し、2023年より海外のクリプトメディアでライターとしても勤務。DeFiでの資産運用・P2Eゲーム・国内NFTへの投資も積極的に行う。興味分野は、Web3・最新テクノロジー・海外情報など。

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