リップル(XRP)、時価総額で第3位に浮上|USDTを上回る

暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)は1月4日、時価総額でステーブルコインのテザー(USDT)を上回り、仮想通貨市場で第3位に浮上した。
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)に次ぐ1389億8000万ドル(約21.8兆円)の時価総額を記録。XRP XRP -0.17%の取引価格は2.43ドルで、過去14日間で17%上昇している。年間上昇率は約280%に達した。
一方、USDTの時価総額は12月30日以降、16億ドル(約2512億円)の減少を見せている。今回のXRPの順位上昇は、12月1日にソラナ(SOL)とUSDTを上回って以来、2度目となる。
ETF承認期待と新規事業が追い風
XRPの上昇を後押ししているのが、ETF承認への期待感だ。ウィズダムツリーは12月2日、米証券取引委員会(SEC)に現物XRP ETFの申請を実施。ビットワイズ、カナリーキャピタル、21シェアーズに続く4社目の申請となっている。
リップルラボは12月17日、米ドル連動型ステーブルコインのリップルUSD(RLUSD)をローンチ。
2025年初頭にリップルペイメントへの統合を予定しており、時価総額は7200万ドル(約113億円)に到達した。これらの新規事業展開も価格上昇を後押ししている。
ステーブルコイン市場の勢力図に変化
欧州連合(EU)が施行した暗号資産市場規制(MiCA)により、USDTの市場シェアは低下傾向にある。コインベースヨーロッパは12月13日、MiCA不適合を理由にUSDTの上場廃止を決定。
ただし、ステーブルコイン市場全体でのUSDTのシェアは67.21%を維持しており、サークル社のUSDCが時価総額440億ドル(約6.9兆円)で第2位を追う展開だ。
USDTのユーザー数は12月に前月比11.7%増の2190万人を記録し、そのうち53.8%がトロンネットワーク上で活動している。
一方のUSDCはソラナネットワーク上のユーザーが30%を占め、新規アドレス数は24%増の570万人となった。規制強化の影響を受けながらも、両者のユーザー基盤は着実に拡大している。
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