TON財団、DeFiエコシステムに500万TON寄付|報酬ブーストへ

大手メッセンジャーアプリのテレグラムと親和性が高いThe Open Network(TON)を支援するTON財団は6日、TON上の分散型金融(DeFi)に500万枚のトンコイン(TON)を寄付することを発表した。
同財団は当初、TON上のDeFiへの参加を促すために、1100万TONをユーザーへのインセンティブとして割り当てている。
今回寄付される500万TONは、TON上のDeFiである「STON.fi」、「DeDust」、「Tonsteakers」、「Bemo」の報酬へ割り当てられている。
「USDT」の採用を強化
今回の取り組みは、TON上のステーブルコインであるUSDTの採用を強化し、エコシステム全体の流動性を高めることが狙いだ。
USDTは、大手仮想通貨企業テザー社が管理するドル連動型の暗号資産(仮想通貨)。ステーブルコイン市場では、もっとも時価総額高いコインとなっている。
2024年4月にTON上に展開され、執筆時点の時価総額は7億2990万ドルとなっている。
流動性提供者の報酬がブースト
今回のインセンティブプログラムの初期段階では、まず「STON.fi」と「DeDust」の流動性プロバイダーへ報酬が与えられる。
対象となるプールは、TON/USDt、stTON/USDt、tsTON/USDtの3つだ。
ユーザーは、これらの通貨ペアを入金することで、追加のTON報酬を受け取ることができる。
また今後は、「Tonstakers」もしくは「Bemo」経由でTONをステーキングしたユーザーは、ブーストされた報酬を獲得できる。
TON価格は大幅に変動
一方TON価格は、「テレグラムCEOの逮捕」や「ネットワークの一時停止」などを経験し、ここ数日で大幅な変動を見せている。
執筆時点では、過去24時間で+4%以上の上昇を見せている。
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