テレグラム人気ゲーム「Tomarket」、TONからAptosへ移行

テレグラムのミニアプリとして人気を集めるゲーム「Tomarket」が13日、独自トークン「TOMA」の発行プラットフォームをThe Open Network(TON)からアプトス(Aptos)に変更することを発表した。
「Tomarket」は、テレグラムのメッセージングプラットフォーム上でプレイできる人気のミニゲームだ。暗号資産(仮想通貨)を活用したゲーム性と、メッセンジャーアプリ上での手軽な操作性が特徴となっている。
プロジェクトの概要と今後の展開
Tomarketは全世界で5000万人の累計ユーザー、600万人の日間アクティブユーザー、1300万人のウォレット接続ユーザーを抱える大型プロジェクトへと成長。12月20日に独自トークン「TOMA」を発行し、ゲーム内で特定の条件を満たしたプレイヤーへのエアドロップを実施する予定だ。
トークン発行後は、新規ゲームの追加、報酬プログラム「FarmingPool」の拡充、分散型取引所(DEX)のアグリゲーターの立ち上げなど、Web3への本格的な展開を計画している。既存のTOMAトークン保有者に対しては、Aptos上での円滑な請求プロセスを用意するとしている。
プラットフォーム選択の背景
開発チームは、MoveLangを採用するブロックチェーンの中でもAptosを選択。その理由として、数百万件の取引を円滑に処理できる高速性、低手数料でのスケーラブルな開発環境、Moveプログラミング言語による革新的な開発可能性などを挙げている。
同じくMoveLangを採用するSuiも有力な選択肢として検討されたが、Aptosのエコシステムの成熟度が決め手となったという。
業界への影響と展望
「Hamster Kombat」や「Notcoin」など、テレグラムベースの主要な仮想通貨ゲームの多くはTONを選択しており、これが今年のTONの普及を後押ししてきた。実際にTONは時価総額で16位に位置し、過去1年で約190%の価格上昇を記録している。
ただし、Tomarketは異例の選択をした初めてのゲームではない。タップ型の収益ゲーム「MemeFi」も最近、当初予定していたイーサリアムのレイヤー2ネットワーク「Linea」から「Sui」へのプラットフォーム変更を行っている。今回の決定は、新興ブロックチェーンプラットフォームの台頭を示す新たな事例となりそうだ。
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